BE ALIVE 〜強く、生きる〜

episode44 ページ47

慧side



なんだよ、山田のやつ。


俺に対する嫌がらせか？


俺と山田なんて、力の差は歴然。




…戦ったって何の意味も無いよ。




裕「伊野ちゃん？次、伊野ちゃんの番だよ？」



慧「え？あー…わかった。」




ぼーっとしてたら、俺の番になってたみたい。




大「よーい…始め！」



大ちゃんの掛け声で戦闘が始まる。




相手が俺だ。


いくら山田でも、手を抜いてくれるだろう…




なーんて甘い考えは、次の瞬間消え去った。



ボカッ…



慧「うっ…！」



山田の攻撃がもろに当たる。


その攻撃の強さでわかったこと、それは…




山田が、本気だということ。





グイッ…



涼「立て。」



思わず倒れた俺の襟元を掴み、起き上がらせる山田。




大「ちょ…ちょっと待て！山田！！

基本的に攻撃は寸止め…だぞ？」



涼「……。

…今回は、ルール適用外。」



慧「はあ？山田、何言って…「再開だ。」…！」



ドカッ…



慧「ゲホッ…ゲホッ…」



涼「どうした？

お前はそんなもんか？」



慧「違、う…！」



涼「…じゃあ全力でかかってこい！

じゃないと、死ぬぞ？」



慧「このやろう…！！」




殴られたショックで何がなんだかわからない。



だけど、このまま反撃しなかったらまじでヤバイ。



本能的にそう思った俺は、山田に向かって攻撃する。



だけど…




スカッ



涼「…当たらないぞ？

もっとよく狙え。」

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