BE ALIVE 〜強く、生きる〜

episode37 ページ40

裕翔side



アジトへ戻ると、外で待ってる大ちゃんの姿が。



知「大ちゃん！今戻ったよ！」



大「はぁー…

無事で良かった…！」



よっぽど心配してたんだろう。


俺たちの姿を見たら、脱力したみたいでしゃがみこんじゃった。




知「ちょ…大丈夫？」



大「あー大丈夫！

…そういえば山田は！？」



裕「山ちゃんなら、俺の背中に…」




…ってあれ？


山ちゃん、さっきから話してないよね？



まさか…意識失ってるとか！？




知「あっ！涼介…







寝てる。笑」



裕「…へ？」




耳を澄ますと、確かに



スーッ…スーッ…



と寝息が聞こえる。




寝てただけか…良かった！




大「山田さ、偏頭痛とか起こしてなかった？」



裕「うん、起こしてた。」



大「やっぱり…

あいつ、今日薬飲んでなかったんだよ。」



知「薬？」



大「うん。


偏頭痛を予防する薬。

毎日飲まなきゃいけないんだけど、今日飲んでなかったから心配で。」



裕「そっか…

とりあえず鎮痛剤は飲ませたから、痛みはだいぶ治まったと思うよ。

ちょっと疲れちゃったのかな？」



大「そうだな。

がんばったな〜山田！」



大ちゃんはそう言って優しく山ちゃんの頭を撫でた。




知「ほんと可愛い顔して寝てる。笑」



裕「え？俺も見たいんだけど！笑」



知「だーめ！

この顔は僕だけのもの！」



裕「いや、見せてって！」



知「ダメダメ！！」




…




この言い合いはしばらく続きましたとさ。笑



結局山ちゃんの寝顔は…





見れませんでした。泣

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