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ドクターside
コマンダーに睡眠剤を打った数十分後。
僕は再び彼の眠るベッドへと向かっていた。
ドクター「失礼しまーす。」
一応小さな声で呟いて、ベッドのカーテンを開ける。
ドクター「っ！？」
瞬間、僕は驚きのあまり心臓が止まるかと思った。
ドクター「こま、んだー？」
睡眠剤が効き、すやすやと眠っているはずのコマンダーが。
しっかりと目を開き、僕を見つめていたのだ。
コマンダー「……なにを盛った？」
ドクター「…え？」
コマンダー「睡眠剤か？」
ドクター「っあ、…うん。
…ごめん、勝手に…」
僕を見つめるその視線が、ビリビリと痛くて。
…そうだよね。
信頼もしてないような人に勝手に睡眠剤入れられたら…
なにを企んでんだって言いたくなるよね。
ドクター「別に、変な意図はないんだ。
苦しそうにずっとうわごとを言ってたから…
楽にしてあげたくて…」
コマンダー「うわごと…？」
コマンダーの眉がぴくりと動いた。
コマンダー「俺はなんと言っていた？」
…言っていいのかな。
なんとなくためらって、黙り込んでしまう。
コマンダー「ドクター。
俺はなんと…言っていた？」
真っ直ぐに目を見つめられたまま、再度の問い。
ドクター「…。
ごめんなさい、捨てないで、まだがんばれるから…って。」
コマンダー「…っ！」
渋々話すと、驚いたように目を見開くコマンダー。
それからさっきまでの威勢は何処へやら。
僕から目をそらすと、静かに目を閉じた。
コマンダー「…そうか。」
ただ一言、呟くと。
それっきり、静寂が僕たちを包む。
コマンダー「…ぃッて…！」
どれくらいそうしていたかわからない。
突然コマンダーが、右足を抑え苦しみ始めた。
ドクター「大丈夫…？」
コマンダー「…触るな！」
ドクター「あ……ごめん…」
思わず手を伸ばした途端、一喝されて。
ドクターなのに。
…医者なのに。
なにもできない、僕。
コマンダー「…っ〜！」
…過去。
過去を思い出したから、痛むんだよね？
ごめんなさい
捨てないで
まだがんばれるから…
…。
ふと、いつだかのコマンダーの言葉を思い出した。
「…育った環境が違いすぎるんだ、俺とお前らでは。」
君は一体、どんな環境で育ったのかな…？
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霙（みぞれ）(プロフ) - くーるさん» もちろんです！！ (2020年2月8日 21時) (
レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» またまたコメントありがとうございます！いやぁ…嬉しいです…！！何よりの褒め言葉です！これからも頑張りますのでよろしくお願いします♪ (2020年2月8日 20時) (レス) id: fe9129c81d (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - ココナッツさん» すいません返信遅くなりました…！いえいえ、全然！ただただ私の書きたいように書いてるだけなので…笑 でもそれがココナッツさんに刺さったのであれば光栄です♪ 今日で移行となりますが、移行後もよろしくお願いします！！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: fe9129c81d (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - くぅ…！本当に大好きですもう！！続きが出れば出るほど、次が気になって気になって…(笑) (2020年2月3日 21時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ - 読めば読むほど、天才だなぁって思います!!世界観といい、ストーリーの流れといい、すべてが天才的です!ホントに毎日楽しみにしています!!言葉じゃ足りないくらいこの作品が大好きです!毎日楽しみにしています!更新頑張ってください!! (2020年2月2日 22時) (レス) id: fd7392ad08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くーる
| 作成日時：2020年1月12日 13時
