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episode80 ページ36

大貴side




涼「うるせぇよ…。」



大「…へ?」



涼「今から逆転勝利するとこだったのによ。

黙って見とけって。」





俺の瞳には、先ほどまでとは違い、生き生きした瞳を持つ山田が映った。




ざっと見た限り、両手両足を縛られた山田は、身体中にあざやすり傷があり、両腕は赤く腫れ上がっている。




まさか骨折とか…してないよな?





大「…とにかく。

30秒だけ、時間作るから。

その間に何とかしろ!」




強がりを言う山田に対抗して、俺も心配してない風を装う。



…ほんとはめちゃくちゃ心配だけど、ね。





涼「…20秒で十分だ。」



大「…!んー、じゃあ20秒な。

ほら、これ使え。」





そう言って携帯用のナイフを山田の近くへ転がす。



きっと山田をよく知らない人だったら、今の発言を不快に思うだろう。





…でも、俺は知ってるから。



山田が、俺の体力がとっくに限界を超えてるのを知ってて少しでも俺の負担を減らそうとしてること。



その優しさを…






もちろん、山田もヤバい状況なのは知ってる。



でも…それでも…山田に頼らないと黒澤は倒せない。



そう直感したから。






大「…ごめんな、山田。(ボソッ」





小さい声で謝って、黒澤の方へ向きを変える。




大「…って訳だから。

20秒だけ、俺の相手してくれよ?」



黒「へっ!

あいつらを倒したのは褒めてやるけどよ。

もうボロボロじゃねぇか。


一瞬で倒してやるよ…!」




もう動けないと弱音を吐く足を無理やり動かして、俺は黒澤と戦闘を始めた…

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くーる(プロフ) - りんさん» お返事遅くなりましたm(._.)m 何回も読んでくださったんですね!ありがとうございます(^^) なかなか不良系の話は少ないですけど、同志に出会えて光栄です☆ (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - あこさん» お返事遅くなりましたm(._.)m楽しんでもらえたようで嬉しいです!…っと、お気づきになりましたか?笑 探偵学園Qのあのシーンめっちゃ好きなんですよ…ずーっとクールだった流くんのあのさわやかな笑顔…いいですよね!笑 (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - この作品めっちゃ好きです。何回読んでも面白いです! (2018年2月14日 22時) (レス) id: df7b157299 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - この作品、私の大好きな感じだったので超最高でした!!あと、最後のシーンって探偵学園Qに出てくる天草流のベッドの上のシーンに似ていませんか!? (2018年1月16日 19時) (レス) id: 886c07b65c (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!そんなに褒めて頂けると嬉しいです♪ 個人的にもこのお話は結構気に入ってるので、余裕があれば続編を書いてみたいのですが…あいにく今は、現在書いてる小説と新作の構想で手一杯でして…すいません(>_<)もう少し余裕ができたら考えてみます! (2016年8月8日 16時) (レス) id: 8c67a8e15d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くーる | 作成日時:2014年12月2日 22時

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