2 ページ43
→
唖然とする俺を見て大粒の涙を零したガリさん。
「き、嫌いにならないでっ…！も、もうこんなことにならないようにするから…！」
「嫌い…？」
「おねがいさくちゃん…」
「嫌いになんてなるわけないでしょ…？それを言うなら俺の方…守れなくてごめん。守るって言ったのに…。」
きつく抱き締めるとガリさんも腕を回してくれて、より力がこもる。
「ねえ、さくちゃん、しるし、つけてよ」
「しるし…」
「消えないように、毎日つけて、おれはさくちゃんのだって、お願い」
「っ」
涙を流しながら懇願する姿を不覚にも可愛いと思ってしまい、それを隠すように首筋に何度も吸い付き、真っ赤な跡を残した。でもそれだけではどこか飽き足りず、はだけた胸元にもいくつかの跡をつけた。俺がガリさんから少し離れるとガリさんは満足したように身を預けてきた。見た目以上にか弱いガリさん…俺が守らなきゃ…
「ガリさんも印つける？」
「んぇ…？」
「ガリさんは俺のだけど、俺はガリさんのでしょ？俺にも印つけたらもっと安心しない？」
「おれが…うん。」
「いいよ、ほらつけて」
胸元を少し開けると鎖骨あたりをかぷりと甘噛みされて、ちゅうと吸い付いた。そういえばガリさんに跡つけたことはあったけどガリさんが俺につけたことはなかった気がする。
「ん…これでいいのかな」
「赤くなってるでしょ」
「うん。…へへ、なんかうれしい」
自分がつけた跡に触れながらそれを愛おしそうに見つめたガリさん。おでこにキスを落としてまた抱きしめる。
「もうあんな顔絶対にさせないから。」
つけた印はその約束。これから先もずっとそこに印はあり続ける。だからガリさんは死ぬまで俺に守られてて。
／／
一方的に跡をつけるのではなく、つけられる側がつけて、と言うのが今回のコンセプトでした。
初めは作間くんが女の人につけられて〜〜という話を書こうとしたんですが女の人に跡つけられてる作間くん想像するのダメでした。なので申し訳ながら猪狩くんには泣いてもらいました。猪狩くん普段からおめめうるうるできゅるきゅるできゃわわなのに泣いたらそれが効果倍増と言った所でしょうか。罪深い。なんの話でしょうかこれ。すみません。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
curo(プロフ) - 雲屋さん» ありがとうございます〜〜〜（ ; ; ）頑張りますので何卒よろしくお願い致しますね！！ (2019年6月25日 0時) (
レス) id: 8373f93501 (このIDを非表示/違反報告)
雲屋(プロフ) - ゆとそや、さくそや最高すぎて今日一気に読み進めてしまいしました！これからも作品楽しみにしてます！ (2019年6月22日 20時) (レス) id: 5bc075ee3b (このIDを非表示/違反報告)
京子(プロフ) - はむ太郎さん» 素晴らしすぎます、、猪狩くんの可愛さが溢れ出てて読んでて心がギュッとします！笑 みんなから愛される猪狩くんほんとに尊い、、 (2019年6月20日 22時) (レス) id: 297433a5df (このIDを非表示/違反報告)
はむ太郎(プロフ) - 京子さん» わあ！有難うございます（ ; ; ）猪狩くんは可愛いの賜物なので表現出来ているなら幸いです。。。！笑 (2019年6月17日 23時) (レス) id: 8373f93501 (このIDを非表示/違反報告)
京子(プロフ) - はむ太郎さん» ゆとそや、さくそや最高です。猪狩くんがかわいすぎる、、 (2019年6月17日 23時) (レス) id: 297433a5df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：curo | 作成日時：2019年5月6日 10時
