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夕飯を済ませ、部員は風呂に入るやつや勉強をするやつに分かれている。一部、ゲームをしているのもいた。俺と一静は勉強組で、いつものようにペンを走らせていた。
「なぁ、ここさ」
「ん？」
二人で見ていた某大学の赤本、その中の一文を一静が指差した。
「コレ解ける？」
「どれ……あー、え？待って、どゆこと？」
「読解力の問題？」
二人で眉間に皺を寄せながら問題文を何度も読み返す。一静はそれらしい公式に数字を入れ、解を確かめてようとしていた。
「なに騒いでんの？」
「及川ほど騒いでねぇよ」
「俺今すんごい静かだったと思うんだけど？」
「及川は何やってんの？」
問題文を読み返しながら話を振る。一静の作った式を見て、別の式を作りながら及川の話を聞く。
「いや無視かーい。まぁいいけど。県民大会の時の録画見てるー。何かしら役に立つかと思って」
「無駄ではないかもな」
「A、いけそう」
「どれ」
一静のノートを覗き込む。ケアレスミスがないかを確認しながら目でなぞり、イコールで続けられている式のラストに首を傾げる。
「いい感じだけど、解、これ？」
「な。めちゃくちゃ不安になる」
「二人ともー。お風呂行かないと溝口くんにお湯抜かれちゃうよ」
「3年の時間とっくに過ぎてるしな」
時計を見ると21時を過ぎていた。流石にまずいと理解して、赤本とノートをバッグに突っ込む。
「お前らも少しは勉強しろよ」
「岩泉と国見を見習え」
「岩泉は俺たちのエースだからな」
「国見は次期エース候補ってとこか？」
「いや、遠慮します」
「遠慮すんのかーい」
騒がしい大部屋を一静と出ると、ちょうど溝口さんが部屋の前に来たところだった。
「お前ら風呂入ったか？」
「これからです」
「他入ってないやつは？」
「国見と岩泉は入ったのか？」
大部屋を覗くと国見と岩泉も、勉強道具をしまうところだった。
「さっさと入って明日に備えろよ」
「はい」
じゃあな、と車の鍵を鳴らしながら溝口さんは玄関の方へ向かった。
「国見と岩泉も風呂？」
「おう。流石にベタベタすっから気持ち悪りぃ」
「国見は不機嫌そうだけど大丈夫？」
「平和が約束されていないので」
国見の発言に一静と顔を見合わす。分からず首を傾げるが、舌打ちが聞こえて合点がいった。
「岩泉、後輩のために平和条約交わすぞ」
「いらねぇよ」
「あった方がなにかと安心だぞ」
「何する気なんですか」
なんもしねぇよ、と一静と声を揃えた。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
