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「こんにちはー！」
及川が先陣を切ってラーメン屋、珍道中に乗り込んだ。店主や店員の緩い挨拶で、今日が終わる、と少し落ち着く。
「なににするー？」
「俺は醤油だな」
「豚骨のチャーシュー大盛り」
「俺と一静は担々麺で、一静だけ餃子追加」
「みんな早くない？！」
言いながらもメニューを見ていた及川は「俺も決まったけどね！」とひとり息巻いた。
「すんません、お願いします」
一静が店員を呼び、全員の注文を通す。
「で、なんだってOBは岩ちゃんとまっつんを呼び出してたわけ？」
「もういいよその話。だるい」
「終わったことだからなー」
「話すほどのことでもないしな」
「なんで俺だけハブられてんの？！」
「うるせぇぞ及川」
及川が聞きたがっている話は誰も話したがらない。誰かが話し始めたとして、きっと誰も乗らない。花巻は俺と一静に携帯の画面を見せ「このスマホよくね？」と言っているくらいだ。
「とりあえず、耳障りのいい話ではなかったのは確かだよ」
チラリと及川に目を遣る。不貞腐れたように口を尖らせているが、それを聞いてただ頷いた。
「ま、お前らがいつも通りならそれでいいけど」
「なんか腹立つな」
「同感」
「なんでさ？！
「はい、お待ちどー」
一静が注文した餃子と岩泉の醤油ラーメンが先に来た。
「ほい、箸」
「おう、悪りぃな」
「ありがと」
一静と岩泉に箸を手渡し、自分のラーメンが来るのを待つ。岩泉がラーメンを啜る音が響いた。
「1個食うか？」
「いいよ、ラーメン食えなくなってもやだし」
「1個じゃそんな変わらんだろ」
ほれ、と一静は箸で摘んだ餃子を俺の口元に持ってくる。そのままパクリと口にすれば、醤油とラー油の味が広がった。
「あふい」
「だろうな」
口元を手で隠して、口の中にある餃子の熱を少しでも取ろうと格闘する。そんな俺を見て一静は柔らかく笑った。
「ん、うまい。さんきゅ」
「どういたしまして」
一静はパクパクと餃子を口の中に入れては咀嚼し、至極幸せそうな顔をした。
「Aちゃん、顔」
「あ？」
「ニヤけてる」
「及川には言われたくねぇ」
話しているとカウンターの一段高い位置にラーメン丼が4つ並んだ。
「はい、コレで全部出たかな？」
「大丈夫です」
ありがとうございます、と店主に告げて、それぞれ手を伸ばす。
「辛そう」
「担々麺だからな」
いただきます、と手を合わせて箸を割った。
「ご馳走さまでした」
会計を済ませて店を出る。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
