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ブロックの直後、着地と同時にボールの下へ行く。松川に名前を呼ばれたのとほぼ同時だった。俺の意図を汲んだ松川がアタックラインより後ろで助走し踏み切った。

(合わせるの久しぶりすぎる)

中学の頃より高くなった最高到達点。殆ど毎日、何度も見てきたその高さへ合わせてボールを運ぶ。
振り下ろされた掌とミートしたボールに心が躍った。

松川より少し早く着地し、ボールの行方を見守る。生憎前衛には及川不在、ブロックは岩泉の一枚のみでレシーバーのコースは絞り切れていない。それでも及川がしっかりレシーブした。

「及川のバックアタック注意!」

「うるっさい!」

ありとあらゆる可能性を頭の中で挙げては消す。全てを想定した上で、最も濃厚な線を選ぶ。

(次は、いいべ)

読みが当たった時はドシャットにしようと決めた。
及川のレシーブを写真部の男子がアンダーで上げる。高く短いボールに合わせて岩泉が踏み切る。

「来た!」

先程もブロックについた野球部の男子が隣につく。レシーバーの位置を確認すると、アドバイスが活かされている。

『ブロックがいない方、クロスには二人、前後の縦じゃなくて前にいる一人よりコートの端に斜めで並んでほしい。んで、ブロックの後ろは一人、大体コートの真ん中一番後ろあたりに一人って感じで』

若干ブロックゾーンに一人入り込んでいるが、それでも許容できるフォーメーション。理解力あって助かる。

ブロックに跳ぶと力を込めた手全体に心地よい衝撃が走った。

「Aは動き良すぎだろ」

「ホントにAちゃんなんなの?!てか絶対フォーメーションのこととかも教えたでしょ!!」

「5分もかからずこのクオリティ。すげえよコイツら」

「堂島の説明わかりやすい。」

「あざーす」

野球部に背中を強めに叩かれながら褒められる。素直に喜ぶと及川が更にイラついていた。

「ボール捌き切れそうになかったら及川目掛けて返球で。その次に岩泉」

「Aちゃん黙って!」

チームの雰囲気は最高で、みんなが笑っていた。

「松川、ちょっとトス低くてごめんな」

「久しぶりだししゃーなし。次も頼むわ」

「おう」

野球部のサーブ前、松川と少し言葉を交わす。トスの修正について反省していると名前を呼ばれた。

「名前呼び、久しぶりだったな」

「……したっけ?」

「バッチリ」

「……癖だわ」

いつ名前で呼んだのかを思い出せない。だが恐らく、さっきのラリー中じゃない。

「ごめん」

「なんで謝んの?」

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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます!負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャバ僧 | 作成日時:2022年6月14日 0時

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