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松川side
久しぶりにAとバレーをした。ただの対人パスだったけど、すごく楽しかった。語彙力ないな。
これからゲームが始まる。Aは真面目に対策を他の生徒に共有している。
「及川のサーブは俺狙いになるから、基本は無視してていいよ。俺がうまく拾えなかったらそれを上げる感じで。」
「それだとAがセットできなくない？」
「それは二の次」
二の次。確かにそうかもしれないけど、俺はAのトスが打ちたい。他のヤツは上げれるのかビミョーだ。
「A、1本は必ず上げてね」
「つか、岩泉とかのサーブを俺以外が上げて、それを俺がセットすればいいべ」
不機嫌さが出ていたのか、Aに宥めるように言われる。「そーね」と言えば相変わらず真っ直ぐ俺を見て嬉しそうに笑った。
ゲームが始まる。
コートに入り、Aは染み付いたセッターの位置に立つ。そんな俺もミドルの位置にいる。及川は真っ直ぐAを指差した。
「俺が広く守るわ。全員いい感じに端寄ってて」
中学時代を思い出す勝ちへの貪欲さ。それをなくさず今もいるAを見て嬉しくなる。
「サッ来ォーーーーイ！」
さっき俺とAがやったのを真似してチームの生徒も声を上げた。
「お前ら、ぶっ潰す！」
及川がギラついた目でAを睨み、サーブ前のルーティーンに入る。サーブトスを上げ、床を蹴る。
鋭くAを刺すように飛んでくるボールを目で追うと、余裕を持った動きでボールを上げた。
「一静！」
「あい、よ！」
レシーブした直後に俺へ指示を出し、そのまま助走に入ったAにセットする。
小気味よく、心地よい音を立ててボールが床に落ちる。
「ナイストス、松川」
「ナイスキー、A」
互いに低い位置でハイタッチする。低いからハイタッチじゃないか。いいや。
サーブはこっちのサッカー部のヤツ。無理なく普通のサーブを打った。向こうで及川と岩泉が動く。
『前衛にいるやつは松川が後衛の時、俺をネットの端に置く感じで隣に来て。んで腕伸ばして跳ぶ。』
Aが言ったことをしっかり頭に入れていた野球部のヤツが、掛け声に合わせてブロックに跳ぶ。
岩泉が打ったボールはAならドシャットできそうだけど、ゲームのためにワンチに留めている。それを俺がレシーブする。
「A！」
着地と同時にボールの下へ走り込んでいくA。俺をチラッと見て合図した。
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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます！負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年6月14日 0時
