距離感がおかしいアイツ【男主】 (ページ6)

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バグ6 ページ6

甚「何してんだ」

『え、何って…あーん待ち』

それを聞いて自身から問出したにも関わらず、聞くんじゃなかったと絵心は後悔をした

太一は断られても絶対に折れないタイプだと知っていた絵心は、延長戦が続くよりマシだと思い半場無理やり太一の口の中へ焼きそばを突っ込んだ

最初は突然の事でビックリしていた太一だが、ゆっくりと咀嚼を始め、

「んまい」

と、満足気に一言告げ元いた場所に戻る

ア「…絵心さんにあまり迷惑掛けちゃダメですからね」

「分かってるって、何？もしかしてヤキモチ？」

ア「なっ、違います！！絶対有り得ない！」

「ぶはっ、アンリちゃんひで〜笑」

カラカラ笑う太一の声がよく響く

決してうるさい訳では無く、逆にどこか落ち着く…そんな声だった

昔から親戚や友達など、太一の声を聞いた者達は声を揃えて「優しい、落ち着く」と決まり事のように言う

実際太一も自身の声がお気に入りであり、それを利用して男女関係なく虜にしていった

性格は結構クズである

「ん、もうそろ試合終わる？」

甚「あぁ」

「おし、タオル回収してこよ〜」

そう言いながらのんびりと部屋を出て、室内トレーニングフィールドへ向かう

今日の晩飯誰と食べよう

あ、タオル回収するついでにゼッケンも持ってくか

父さんと母さん元気かな

あ、もういねぇや

、天国か…神様に会えたかな

おかしい、とっくの昔に慣れたつもりなんだけど

やっぱ寂しい

「……誰かに抱きついたろ」