バグ1 ページ1
マネージャーとしての仕事を終え、暇になった太一は
ここ、
ノックも無しに、というかドアの前に立つと勝手に開くので特に気にすること無くズカズカ入り込むと
モニターに向かって真剣に考え込む絵心の姿が目に入る
太一はその後ろから寄りかかるように抱きしめ、溜め息をこぼした
『ここ広すぎ』
甚「これくらい広くしないとエゴイストは育てられない」
『そいでも案内図くらいは欲しいよ』
甚「壁に貼ってあるだろ」
『少なすぎんの、もうちょい増やして』
あまりにも広すぎる監獄に要望を言いつけるが、聞く耳を持ってくれない
逆に「暑苦しい、離れろ」と太一に文句を言う
が、太一も聞く耳を持たず離れようとしない
『俺何すりゃいーの?』
甚「スポドリでも運んでこい」
『うーい、あ。アンリちゃん、それ運んでくる』
丁度スポドリを運ぼうとしていた帝襟アンリを引き止め、持っているカゴを受け取る
アンリは
『そんでもって無駄に胸がデカ「お前の息子捻り潰すぞ」ごめんなさい』
アンリに脅された太一は謝りながらそそくさと部屋を出て行くのだった
なにもそこまで脅さなくていいじゃない
と、ぶつくさ文句を垂れる太一だが悪いのは100%君である
そこまで重くないスポドリの入ったカゴを持ちながら「おもーい」「つかれたー」「うごけないー」と独り言にしては大きい声で呟く
女子か
とツッコミたくなったのは、防犯カメラに映る太一を見ていた絵心だけではないだろう
最初に着いた先は、チームZが使う室内トレーニングフィールド
よく潔世一と蜂楽廻がここで自主練をしている為、一応覗きに来てみたが居ない
じゃぁ部屋だ
と来てみたがまた居ない
食堂、大浴場、トレーニングルームと数々の部屋を訪れたが誰一人として見当たらなかった
『まずい事件だ!絵心さぁん!!!』
何処までも続く広い廊下の真ん中で叫ぶと、天井からモニターが現れ面倒くさそうにする絵心が映る
甚「何」
『エゴイストらが消えたぞおい!!』
甚「モニタールームは見たのか」
『ぁ』
甚「ちゃんと探してから俺を呼べ」
絵心はそれだけ言いブチッと画面を切る
残されたのは正論をモロに浴びて萎える太一1人だけだった
173人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
太宰無音 - 好きです結婚してください (7月22日 11時) (レス) @page6 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - りんごさん» マジすか、直してきます!!教えてくれてありがとう! (2023年3月28日 15時) (レス) id: 90c3d3e5d6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立っちゃってますよ! (2023年3月28日 14時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おにぎり | 作成日時:2023年3月24日 22時