500の櫻の中で貴方と (ページ4)

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「智ってさ、俺がちょっとでも酔うと、嬉しそうだよね。
それってあれ？前の俺みたいだから？」

「…しょ、」

「ごめんな、前みたいに
可愛げないでしょ?俺。
うるさいでしょ？一緒にいるの大変じゃない？」

「待っ、」

「もうさ、無理しなくていいよ、もう、」

「ショウ！」

「…」

ああ、目、うるうるさせてる。
なんで、嫌なのに
そんな事言うのさ。

「ショウ？」

「…なに」

「確かに、最初に惹かれたのは
前の、俺が出会った時の、ショウだけど」

「…」

「でも俺は、今だって
前のショウの方がいいだなんて、一瞬でも思ったことはねえよ？」

「…そう？」

「それに、今のショウと俺は一緒にいたいって、
今、思ってるんだけどそれじゃだめなの？」

「…」

「ショウは？もう、俺といんの嫌なの？」

「…いやだ」

「…そう」

「さとし、いなくなんの、やだ」

「…バカ」

もう、抱きしめるしか
ないだろって。

「じゃもう、悲しいこと言わないで」

「…ん。ごめん。」

「それに」

「ん？」

「お酒が入ると、言ってもあんまり怒らないから言うだけで
ショウはいつだって、ずーっと可愛いよ？」

そう言って、身体を離す。

そしたら、顔を真っ赤にしたショウが
「バカ…！」と言って俺をにらんだ。

ああ、やっぱり
天使みたいに可愛いな、コイツ。