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『…つまり、優勝杯がポートキーに？』
「多分。ムーディー…クラウチJrがすり替えたんだ」
大きな木の下で私とハリー、ロンとハーマイオニーの4人であの日のことについて座って話していた。
「それからヴォルデモートが出てきて」
「ハリー」
続きを話そうとしたハリーの言葉をハーマイオニーが遮る。きっと私のことを心配してくれているんだろう、私は直ぐに大丈夫と返す。
辛くても、私には自身の兄に何が起こったのかを知る義務がある。
「ピーター・ぺティグリューが…僕を庇ったセドリックに呪文をかけたんだ」
辛そうな顔をして話すハリーの顔を見つめたまま拳をぎゅっと握る。その瞬間こそ、たった一つのひとつの呪文だけで全てが消えた瞬間だったのだ。
あの日の夜、両親から送られてきた涙でびしょびしょに濡れた包みの中にはボロボロの写真アルバムが入っていた。
ワールドカップでベットの上に寝っ転がりながら2人で見たアルバムだ。
私とセドリックがついこの間まで刻んでいた時の節々がよく映されたアルバム。もうそのアルバムに写真を入れることはない。
さっき、大広間から離れる時にセドリックのルームメイトがくれた物がある。それは箱に入った見慣れたチョコで、舞踏会のある前夜に私にくれたチョコだ。
部屋に大量にあったらしく、買う度に私との思い出を話してたのだとか。
''ホグズミードに行くとつい買っちゃうんだ。なんなら部屋にストックしてる''
そう言ってたのを思い出しながら、溢れる思いを押えてそれを受け取った。
いつものように入れてくれたホットミルクも無いし、私のトランクに荷物を詰めるお手伝いをしてくれる人ももう居ない。
今まで当たり前のことかのようにあったものが突然となくなり、私の心にはぽっかりと綺麗に穴が空いたようだった。
でも、決して1人になったわけじゃない。だからあんなに引きこもっていた私は寮から出てくることが出来た。
「ヴォルデモートが復活したんだ、デスイーターも」
ハリーがそう言うと、私たちは目を合わせる。ヴォルデモートとハリーの関係は切っても切れないほど複雑で、強く結ばれている。
つまり、彼の復活は私達に必ず影響を及ぼすと断言してもいいだろう。
皆はセドリックの死を無駄だと言うけれど、そんなことは無い。セドリックの死は私達の意志をより強いものにして、備えなくてはいけないと知らせてくれた。
私のたった1人の兄だから、決して無駄になんかさせない。私は心の中でそう決意した。
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アヤ(プロフ) - ノアさん» ノア様 初コメありがとうございます！大好きなんてとても嬉しいです…(..)♡これからも楽しんでいただける様な面白い作品をお届けできる様頑張らさせて頂きます（ ; ; ） (2023年1月9日 12時) (
レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - みぞれさん» みぞれ様コメントありがとうございます！>< 嬉しい限りです。少しずつですが更新頑張っていきますのでこれからも宜しくお願いいたします（ ; ; ）♡ (2023年1月9日 12時) (レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 初コメ失礼です！ ぱっと見つけておもし読んでいたら面白いし可愛いなどで一気見してしましましたᯅ̈ﾊﾜﾜすっごく面白いです♥️ 最新待ってますっっ!!!!初見で大好きになりましたっっ (2023年1月4日 21時) (レス) @page41 id: 407fe361f0 (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - 投稿お疲れ様です。いつも楽しく見させてもらっています。これからも無理せずに頑張ってください^_^ (2023年1月2日 4時) (レス) @page41 id: a2a297a45f (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - ベルモットさん» ベルモット様 コメントありがとうございます⸝⸝ > ̫ < ⸝⸝ 斬新だなんて恐れ多いです！こちらこそ宜しくお願い致します( . .)" (2022年12月1日 23時) (レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤ | 作成日時：2022年11月20日 0時
