, ページ34
,
もう試合終了まであと少しだと言う時、ロンとガブリエルが上がってきた。私の隣で心配そうにしていたフラーは急いで下へ降りていった。
しばらくして湖の中からハリーが勢いよく飛び出て来て、彼は無事に試合をクリアする。
「第一位はMr.ディゴリー！
Mr.ポッターは一位を取れたはずじゃがロン・ウィーズリーだけでなく、他の人質を助けようとしたために遅れをとった！
これを考慮し、ポッターを第二位とする！」
ダンブルドア先生はそう叫んだ。
,
「全く、セドリックの時の歓声は凄かったぜ」
「特に女子な」
談話室のソファーで、セドリックの隣に座って沢山の人とお喋りをしていた。勿論さっきまではお祭り騒ぎをしていたのでだいぶ荒れているが…
「お前の事だから、てっきり人質はチョウだと思ってたがな」
その中のひとりがそういうと、隣のセドリックは笑って私の方に目を向けた。
「チョウも勿論大事だけど、Aはたった1人の妹だからね」
セドリックがそう言った瞬間上級生の女子たちはいかにもうっとりしたかのように視線を合わせている。
その様子を静かに見ていると、セドリックの友達が私に近付き耳打ちをした。
「お前の兄ちゃんはだいぶ慣れてるな」
『残念だけど、そうみたい』
正論な一言に同情して呆れ顔でそう返した。きっと本人は無意識だろうけど、こういう所がビビッと来るのだとハーマイオニーが教えてくれた。
もうすぐ就寝時間になる頃、みんなはもう部屋に戻り始めていて談話室には私とセドリックの2人になっていた。
「第3の課題には父さんが来てくれるんだ」
『本当？』
嬉しそうな顔をしてホットミルクを両手にこちらへ歩くセドリックはそう言った。話によれば最後の試合のために予定を合わせてくれたのだとか。
私にホットミルクを手渡すと、静かに口を開いた。
「せっかく来てくれるんだ。優勝杯を持ってこないと」
緊張しているのか、少し張りつめた表情でそう言うので思わず眉を下げる。対抗戦は、学校を背負う上に友達や周りの人からのプレッシャーを伴う。
もちろん、負けたからと言って皆が離れていくことはないけど負けた事に情けをかけられるのがセドリックにとっては何よりの苦痛なのだ。
『セドリックなら大丈夫、今まで頑張ってきたじゃない』
同じようにすればいい、と続けるとセドリックは下に下げていた顔をあげて私をぎゅっと抱きしめた。
「ありがとう、最高の妹だ」
そう呟く彼の背中に背中に優しく手を回した。
,
＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 761人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アヤ(プロフ) - ノアさん» ノア様 初コメありがとうございます！大好きなんてとても嬉しいです…(..)♡これからも楽しんでいただける様な面白い作品をお届けできる様頑張らさせて頂きます（ ; ; ） (2023年1月9日 12時) (
レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - みぞれさん» みぞれ様コメントありがとうございます！>< 嬉しい限りです。少しずつですが更新頑張っていきますのでこれからも宜しくお願いいたします（ ; ; ）♡ (2023年1月9日 12時) (レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 初コメ失礼です！ ぱっと見つけておもし読んでいたら面白いし可愛いなどで一気見してしましましたᯅ̈ﾊﾜﾜすっごく面白いです♥️ 最新待ってますっっ!!!!初見で大好きになりましたっっ (2023年1月4日 21時) (レス) @page41 id: 407fe361f0 (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - 投稿お疲れ様です。いつも楽しく見させてもらっています。これからも無理せずに頑張ってください^_^ (2023年1月2日 4時) (レス) @page41 id: a2a297a45f (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - ベルモットさん» ベルモット様 コメントありがとうございます⸝⸝ > ̫ < ⸝⸝ 斬新だなんて恐れ多いです！こちらこそ宜しくお願い致します( . .)" (2022年12月1日 23時) (レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アヤ | 作成日時：2022年11月20日 0時
