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「アイルランド戦は特に印象的だったわ！ビクトール・クラムがそれはもう素敵で…」
列車に揺られながらビクトール・クラムに首ったけのハーマイオニーの話を私は必死に頷いて聞いていた。
すると、突然ハーマイオニーが私の両頬をぱしんと手で挟む。
「貴方、その顔は全く興味がないって顔ね」
図星をつかれた私は思わず一瞬目をそらす。親友に嘘はつけないということを改めて学んだ。その様子を見たのかハーマイオニーは全く…、と言って言葉を続けた。
「ビクトール・クラムもダメなら一体Aはどういうのがタイプなの？」
早く、と言わんばかりに楽しそうにこちらを見つめるハーマイオニー。仕方なく私はうーんと考え込んだ。
そうしてから何分たったんだろう…目の前のハーマイオニーはいかにも待ちくたびれたような顔をしている。
しばらくそうしていると、ハーマイオニーがだらけた姿勢を正して口を開いた。
「わかったわ。やっぱり貴方にはアイツしか居ないみたいね」
まるで苦渋の決断をしたかのような表情をするハーマイオニー。そんな様子に私は緊張して同じように姿勢を正してしまう。
『アイツって？』
「ドラコ•マルフォイ」
ハーマイオニーの言葉でピシッと空気が凍る。まさかここでドラコを出されると思わなかったからだ。
『でも、わたしドラコを考えた事はないわ』
確かに、ハーマイオニー達からすれば少し距離が近い方だとは自分でも思うけど当てはまっていないのだ。
‘’A、いい？恋と言うものはその人の事を一日中飽きるほど考えてしまう事なのよ’’
1年生か2年生の時にハーマイオニーに言われた言葉をこころの中でくりかえす。記憶を辿ってもドラコの事を一日中考えてしまうという経験はない。
だから当てはまっていない、私はそう考えた。
…ハーマイオニーの次の言葉を聞くまでは。
「それはきっと貴方が一度もそう言う目で彼を見たことがないからよ」
私ははっとして、ドラコと出会ってから今までの事を振り返る。
魔法薬学を教えてくれた時、ファーストネームが知りたいと言って手紙を送ってくれた時、ダイアゴン横丁に誘ってくれた時、黒いマフラーをくれた時、ホグズミードに誘ってくれた時。
どうして私にこんなにも優しくしてくれるのだろうとは思ったけれど、ハーマイオニーが言う “そう言う目”で振り返ると…
私は顔がじゅーっと熱くなるのを感じて思わず手で顔を隠した。
「やっぱりね」
ハーマイオニーはやっとかと言わんばかりにそう呟いた。
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アヤ(プロフ) - ノアさん» ノア様 初コメありがとうございます！大好きなんてとても嬉しいです…(..)♡これからも楽しんでいただける様な面白い作品をお届けできる様頑張らさせて頂きます（ ; ; ） (2023年1月9日 12時) (
レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - みぞれさん» みぞれ様コメントありがとうございます！>< 嬉しい限りです。少しずつですが更新頑張っていきますのでこれからも宜しくお願いいたします（ ; ; ）♡ (2023年1月9日 12時) (レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 初コメ失礼です！ ぱっと見つけておもし読んでいたら面白いし可愛いなどで一気見してしましましたᯅ̈ﾊﾜﾜすっごく面白いです♥️ 最新待ってますっっ!!!!初見で大好きになりましたっっ (2023年1月4日 21時) (レス) @page41 id: 407fe361f0 (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - 投稿お疲れ様です。いつも楽しく見させてもらっています。これからも無理せずに頑張ってください^_^ (2023年1月2日 4時) (レス) @page41 id: a2a297a45f (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - ベルモットさん» ベルモット様 コメントありがとうございます⸝⸝ > ̫ < ⸝⸝ 斬新だなんて恐れ多いです！こちらこそ宜しくお願い致します( . .)" (2022年12月1日 23時) (レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤ | 作成日時：2022年11月20日 0時
