my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ7)

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「ポッター君もそのうち家柄のいい魔法族もそう出ないのがわかってくるよ。
間違ったのとはつきあわないことだね」

マルフォイはそう言うとハリーに握手を求めたがハリーは応じなかった。

「間違ったのかどうかを見分けるのは自分でも出来ると思うよ。どうもご親切様」

その言葉が聞こえるとマルフォイは頬をピンク色に染めて言葉を続けた。

「ポッター君僕ならもう少し気をつけるがね
もう少し礼儀を心得ないと君の両親と同じ道をたどるぞ。

君の両親も何が自分の身のためになるか知らなかったようだ。ウィーズリー家やハグリッドみたいな下等な連中と一緒にいると君も同類になるだろうよ」

私はそれまでじっと聞いていたが、ロンがヒートアップしそうにっているのを見てさすがにむっとして口を出した。

『言い過ぎよ』

私がそう言うと、マルフォイが一瞬鋭くこちらを睨んだが私の正体に気づいたのか酷く驚いた表情になった。

「ディゴリー…いつから」

『最初から』

遮るように言った私の言葉にあからさまにショックを受けたようなマルフォイをみてロンがまじかと呟いた。

「あれだけ隣で聞いていたのに気付かないとか」

ロンの言葉は火に油を注ぐようにポロポロと出てきた。

「たまたま分からなかっただけだ。悪いか？
ディゴリー、なぜこんなところにいる」

マルフォイはロンを軽くあしらうと私の方へ足先を向け話した。

『どうしてって…さっき席を探すって言ったじゃない』

「違う、こんなヤツらとなんでいるのか聞きたかった。
それに、席がなかったら戻ってこいと言っただろう」

眉を下げ言うマルフォイは心配するような表情で私を捉えたが…

『席は空いてたわ。ここに』

私はそう言って自身の座っている椅子を指さして言った。
正面のロンが笑いそうになっているのを見たがマルフォイの方をまた見る。

「…ともかく、こんなとこにいたら危ないだろう。
僕と一緒に行こう。」

マルフォイはそう言ってほら、と言わんばかりに私に手を差し出す。

『ありがとう、でも2人に申し訳ないから今回はお預けするわ。』

私の答えにマルフォイは全く、と呟いて再び2人に矛先を向け、再び言い争い始めたが私はマルフォイの後ろでもぞもぞと動くかげを捉えた。

…ゴイルがロンのそばのカエルチョコに手を伸ばしている

ロンはそれに気付きおい！と飛びかかったが、
それより先にゴイルの悲鳴がコンパートメントに響いた。

ロンのネズミがゴイルの指にかぶりついている。ゴイルはブンブンと振り回しマルフォイとクラップは思わず後ずさりした。

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