my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ48)

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私は直ぐに体勢を直した。少し頭がふらつくが試合をする分には大丈夫だった。

すると今度はスニッチを追いかけていたはずのセドリックが上空から落ちてきた。

箒は離していなかったから私が駆けつけて片手で軽く抑えると体勢をを整えられたのかありがとう、と言ってまたスニッチを追いかけた。

しばらくの間歓声と悲鳴が交互に響くような試合をしていると、今までで1番に大きい悲鳴が観客席から聞こえた。

クアッフルをゴールに入れようと構えていた手を止め皆の視線の先を見ると、赤いユニフォームを着た選手が急降下していた。

「ハリー！！」

相手チームのチェイサーがそうさけんだつかの間、ダンブルドアによってハリーが地面に落ちるのは避けられた。

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「まだダメですよ、動かないで下さい」

医務室のベットの上、チームメイトに囲まれてベットの上に座る。隣のベットにはセドリックがいた。
他にも何人か治療中の選手がいて、ある意味医務室は大繁盛していた。

マダム・ポンフリーが頭にぐるぐると包帯をまくのを背景にじっとしながら座っているとハンナが口を開いた。

「全く、ホグワーツの歴史に載ってもいいくらいの試合だったわ」

他の人もハンナに共感した。

「明日から動いても大丈夫ですが、念の為今夜はここに居てください」

マダム・ポンフリーが包帯を巻き終え、触って確認すると私はどうやら頭の右半分をやってしまったらしく右目は完全に包帯で覆われてしまっていた。

「A、大丈夫？」

しばらくしてハーマイオニーが向こうのベットからかけてきた。私の状態を見るなり眉間に皺を寄せて大変…と呟いた。

『大丈夫よ、ハリーは？』

あの時、急降下していた選手はハリーだと知り私は直ぐにハーマイオニーに聞いた。

「今丁度目を覚ましたの。見たところ大丈夫そうだけど、箒が…」

そう言ったハーマイオニーの目線の先には、ロンが持つバキバキに折れた箒があった。

選手にとって箒というものは相棒と言っても良いほど大切なものだから、ハリーがとても気の毒だと思った。

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あれからすぐに寝てしまい、起きたらもう朝だった。他に重体だった選手はまだ寝ているので、静かに体を起こした。

ふと隣を見ると、何か包みに入ったものが置いてあった。
私がそれを手に取ると丁度マダム・ポンフリーがこちらに来て夜にお見舞いの人が来たんですよ、と言った。

裏側に書かれた ''Doraco.M''の文字でドラコのものだと確信した。夜にお見舞いなんて、起きてあげられなくて申し訳ないと思いながら小包を開けると黒いマフラーが入っていた。

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