my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ28)

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水曜日、母とマルフォイ邸に訪れる。
お屋敷があまりにも立派なものだから思わず母と目を合わせる。

門が空くと、ドラコが出迎えてくれた。ドラコは母に挨拶をして、私を家の中に招いた。
彼の隣に並んでルシウスさんを待っていると、この間より少し開いた身長の差に思わず驚く。

『ドラコ、身長伸びた？』

私がそう言うと、ドラコは私を見た。

「成長期だからな」

そこまで言うとAは変わってない、というものだからドラコの肩を軽く弾いた。

煙突飛行粉を使い、3人でダイアゴン横丁へ向かう。
ルシウスさんは用事がある様だったので先に2人で歩いた。

書店は人混みで騒がしく、ドラコに手を引かれ書店の上階へ連れられる。

「人混みは嫌いだ。胸苦しい」

『それにしては人が多すぎるわ、何かあるの？』

そうやって2人で下を覗くと、ギルデロイ・ロックハートと名乗った男が拍手の中出てきた。

写真を1枚撮ったあと、記者の人が人混みの中から1人の人を引っ張り出した。

『ハリー？』

「皆さん、なんと記念すべき瞬間なんでしょうか…ハリーくんがフローリッシュアンドブロッツに私はマジックだを買いに立ち寄った。」

そう言って男は笑うと、そこにいた女の人はみんなその姿にうっとりとする。私はというと、状況を掴むのに必死で特に何も感じなかった。

横目でドラコを見ると下を眺めたままだった。

しばらくして人混みもマシになったので降りようとするとドラコに止められ、階段の真ん中で腰を掴まれたまま止まる。

『ドラ…』

眉間に皺を寄せたまま固まっていたので声をかけようとすると、今度は凄い勢いで階段を駆け下りた。
下にはハリー達がいて、何か話しているようなので急いでそのあとを追った。

「良い気分だろうねポッター。有名人のポッター。
ちょっと書店に行くだけで大見出し記事だ」

流石に言い過ぎだと思い口を開こうとすると、それよりも早くロンの妹のジニーが口を開いた。

「ほっといてよ」

「おやポッター、ガールフレンドかい？」

ドラコが見てニヤニヤとしながら言うと、ハリーはやっと私に目を向けた。

「そっちもね」

私が思わずえ？と呟くと、後ろから肩に手を置かれドラコと共に横にはけられた。

その正体はルシウスさんで、ハリーと握手をするとハリーの手を引いて傷を確認する。

「この傷は伝説だ…これを君につけた魔法使いも」

「ヴォルデモートは両親を殺した。ただの人殺しだ、伝説じゃない」

ハリーはそう言い返して下がった。

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