私の大好きな・・・ 【あかがみんクラフト】

第７話 ページ7

スタッフ「はい、以上で撮影終わります！」



とも「ありがとうございましたー！！」




はぁ、ようやく終わっ「雪代さん？」



『え？っ、』


やば、震えが止まら「ちょっと話いいかな？」




――――――――――――――



ともさんに連れていかれ、スタジオを出た廊下の突き当たりらへんでこう聞かれた。


――君、実況やってるラムネさんだよね？


決してともさんが怖い訳では無いけど、男の人と一緒にいることが、話しかけられることが怖い。


『や、あの・・・っ、』


自分の手が見てわかるほど震え、言葉も出てこない。


そんな私を見て様子がおかしいことに気づいたのか、少し慌てながら誤ってくださった。


とも「ごめん！怖かった、かな？」


『大丈夫です、はっ、大丈夫・・・』


呼吸が出来なくて変な声も漏れるし、心配させちゃうし・・・


戻らないと、仕事・・・


『すいません・・・、失礼します。』


とも「っ待って！」


呼び止められて、肩が大きくはねる。
目を合わせないようにそーっと振り向き、


『まだ、何か・・・？』



そう、聞き返した。



とも「今日！スペシャルウィークの放送があってみんなこっちに来てるんだけどさ、ちゃみんだけホテル取り忘れたんだって！だからさ、泊めてあげてくれる？」



ちゃみん、ちゃみん・・・、あぁ。あちゃみさんね。

初対面ですけど。ま、女の人ならいいか。


『いいですよ。』


とも「ホント！？ありがとう！じゃ、これちゃみんの連絡先！」


そう言って私のスマホを使ってあちゃみさんの連絡先を登録してくれた。

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