3Fr�� ページ17
「Aは、水泳部に入るつもりはないって。それに、水泳もやめたらしいし……」
真琴の言葉に、遙は無意識に箸を持つ手にグッと力が入る。
そんな遙の僅かな変化に、真琴は気づいていた。
「選手はだめでも、マネージャーとしてだったら……」
諦めきれないと、江は真琴と渚に食い下がる。
そんな様子の江に、渚は困ったように眉を下げて言う。
「僕も同じことをAちゃんに言ったんだ。……でも、返事は変わらなかった」
どうしようもないのかと、江はとうとう俯いてしまった。
「そもそも、水泳をやめた原因は何なんですか？」
当然といえば当然の疑問を、怜は投げかけた。
「それは分からない。聞いても教えてくれないと思うし……」
正確には、とても聞けるような雰囲気ではない、というのが第1にあるのだが、真琴はそれを口にしなかった。
「でも、向こうでも水泳部に入ってたんですよね？」
江の言う“向こう ”というのは、Aが引っ越していった東京のことであるというのは、容易に想像できた。
「うん。全国大会にも出たって言ってた」
「そんなにすごい選手だったんですか！？」
全国という言葉に、江は驚いたように声を上げる。
真琴は中学1年の頃、電話でAから全国に行けるという話を聞いた時のことを思い出した。
電話越しだったが、本当に嬉しそうに話してくれた。そんなAの声を聞いて、東京でも変わらず泳いでいるんだと、真琴は嬉しくなった。
ひとつの電話を遙と取り合うようにして話していると、呆れたようなAの笑いが電話口から聞こえてきたのを覚えている。
ーーーいつから、あんな日常がなくなってしまったのだろう。
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ミノ(プロフ) - ちょこれーとさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！とっても励みになります！私も遙が好きなんです！これからも気長にお付き合いいただければと思います^^* (2021年6月19日 22時) (
レス) id: 39ed912905 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - この小説めっちゃ好きです！Free！の映画も楽しみですね。笑 ちなみに、私はハルちゃんと郁弥推しです！これからも作者様のペースで頑張ってください！応援してます(*'▽') (2021年6月19日 22時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノ | 作成日時：2021年5月17日 21時
