牡丹が落ちる時【mfsk】

牡丹12 ページ12

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「うちの組織の情報を横流しにしたのは誰」

頭に拳銃を突きつけて問い詰めると男は顔を青ざめた。

「し、知らないっ、!!
俺は情報を与えられただけでっ…！
ほ、本当だ!!信じてくれ!!」

チッ、と短く舌打ちをする。

この任務、意外とめんどくさくなりそうだ。

「嘘じゃないでしょうね」

さかたのせいでイライラが溜まっている私は男を睨みつけた。

「う、嘘じゃ…「嘘じゃないで」…っ…」

虫眼鏡と懐中電灯をしまい、杖に体重を預けた状態のさかたが口を挟んできた。

「この状況で嘘をつくのはリスクがあるし、そのオーナーはそこまでここに尽くしているようにも見えない。

だから、嘘を言おうが真実を述べようがのオーナーにプラスとなることはない。

つまり、そいつ囮やで。
本拠地は別にある。

ここに来る前にいろんなところ見てきたけどそいつと最初にいた使用人以外の人はいなかった。

おまけに監視カメラもないし警備もおろそか。
あんたにこの場所を教えたやつも囮だったんやろな。」

やっぱりめんどくさい…。

もしかしてめんどくさいのわかって私とこいつにこの任務任せましたか…若様…。

この任務が終わるまでは帰れないし…。

くっそ。

「本拠地はどこ。言え。」

目の前の男を揺するとそいつは知らないと言う。

「そいつは囮や言うたやろ。知ってるわけ無いやん。」

あんた阿呆なん？といったさかた。

腹立つ

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