買収49 ページ5
A サイド
さ「悪魔さんは死にたいん?」
しっぽを握ったまま賢者はそう言った。
う「そう言ってんだろ」
ちっ、と舌打ちをした悪魔は賢者を睨みつけた。
さ「じゃぁ、なんでそんな悲しそうな顔してるん、?」
死にたい人の顔やない、と賢者は言った。
、、、小さいのになんだか、今の賢者さんと変わらないなぁ。
う「、、、してねぇよ」
目を伏せた悪魔はそれから何も言わなかった。
さ「、、、これ、悪魔さんの友だち?」
ゾンビに興味津々の賢者は悪魔のしっぽを離してゾンビに近づいた。
う「、、、ちがう」
友だちなんかじゃねぇ、と悪魔は言った。
さ「ایک بدعنوان شخص کی حیثیت سے پنرپیم」
ゾンビに向かってそう言った賢者。
う「、、は、?」
し「、、、っ、う、?」
『えっ』
悪魔は賢者とゾンビを交互に見つめた。
う「え、あ、志麻、志麻く、?え、?」
行き場のない手は汗ばんでいて宙に立ち止まったままだった。
し「、、、え、だれ、?」
てか、ここどこ、?と言ったゾンビの言葉に悪魔は目を見開いた。
う「お、俺のこと覚えてないの、?」
ゾンビの肩を掴んだ悪魔は叫ぶように言った。
し「え、お前は俺のこと、知っとるん、?」
その言葉に悪魔はまた涙を流した。
さ「記憶は、戻らんよ」
賢者もポロッと何故か涙を流していてゾンビはハテナを何個も浮かべていた。
う「でも、よかったぁ、、、」
ギュッ、とゾンビに抱きついた悪魔はわんわん泣いていた。
賢者も泣いた。
ゾンビは誰かわからないはずなのに悪魔の背中に手を回して頭をなでていた。
『、、、いいな』
なんてね。
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quera - すごくおもしろく、続きが気になるので、戻ってきてください!! (2023年4月7日 20時) (レス) @page27 id: 1bc63f0a03 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - えぇ、まじか、、、、これ面白くないですか!? (2023年2月3日 20時) (レス) @page27 id: b5892e5fef (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年2月28日 14時) (レス) @page28 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 続き待ってます!いつだって私達読者は応援しています! (2021年7月31日 3時) (レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - 更新、まってます (2021年7月22日 13時) (レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とぁ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=5ee9fa7f2a7bd06bef7dcb77652f9a37...
作成日時:2020年10月24日 11時