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時間を飛ばして


秀徳の練習試合が終わった夜


火神と黒子は話をしていた


黒子side


ボクは嘘をついていました


「!?」


ボクは中学時代6人目(シックスマン)として、ユニフォームをもらっていました


「知ってるよ。『キセキの世代』の切り札だったんだろが」


それは少し違います。確かに信用はされていたかもし

れません。

けど信頼はされていませんでした

……いえ、もっと正確に言えば……信頼されなくなってい

ったんです


ボクは一年の時はまだなんの取り柄もないただの選手

でした。6人目(シックスマン)としてベンチ

入りしたのは二年からです。その頃はまだ…信頼され

ていた…と思います。けど青峰君のようにみんなの才

能が開花していくと…信頼は薄れていきました


なぜなら開花していくにつれ『キセキの世代』が最も

信じるのは自分になっていったからです

仮に残り数秒で1点差のような大事な場面ではパスはきません

キセキの世代( 彼ら)』が自分で決めます

本当は……火神君でなくてもよかったんです

ただ……『キセキの世代( 彼ら)』に僕のバス

ケを火神君を利用して認めさせようとしただけなんで




「…ったく何を言い出すかと思えば…そんなこったろーと思ったよ。ずっと信じてたよ。そもそもオレとあいつらは同種だ。『キセキの世代』のバスケを否定して帝光を辞めたはずのお前がそんなオレと組むのか合点がいったぜ
バスケをやる理由なんて人それぞれだろ。オレは別に……」


「いいえ。火神君は違います

今までの試合でも火神君はいつも信じてくれました

ここに来る時見かけたイメージトレーニングもあくま

でみんなと戦うことを想定していました

負けた後の言葉は真意は決別じゃなくお互い一度頼る

ことをやめて別々に今より強くなるためより大きな力

を合わせて勝つために。日向先輩が教えてくれまし

た……だから、訂正させて下さい」


「ボクは誠凛に入ってよかった。先輩はみんな素晴らしい人で一緒にがんばる同級生もいい人ばかりで火神君はボクを信じてくれた。ボクはもう、帝光中6人目黒子テツヤじゃない
誠凛高校一年黒子テツヤです。自分のために誰かを日本一にするのではなく火神君と皆と一緒に日本一になりたい!そのためにもっと強くなって『キセキの世代』を倒します」

「…つーかオレは最初からそのつもりだ。それより間違ってるぞ。なりたいじゃなくてなるぞ!」

「…はい」

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作者名:柚奈原 | 作成日時:2022年1月29日 9時

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