苦いチョコレート。 ページ33
司会の彼がそういった途端、歓声が一気に大きくなり至る所から声が飛んでくる。
｢いいぞー！｣｢佐藤さんを連れていきやがって！｣など、楽しそうな声や恨めしそうな声も全部聞こえる。おい、誰やAちゃんのこと言うてるの。
｢はーい！お静かに！一応理由聞いてもいいですかね？何故、彼女を？｣
｢あ、あぁ。そうですね、彼女は…。その。僕の、幼馴染なので。守りたいと思うのは、普通かと。｣
｢なるほど！一位、おめでとうございます。では、惜しくも二位となった貴方は…｣
普通に理由聞かれるんやな。知らんかった。
思わず、｢付き合ってるから｣なんて言いそうになったけど何とか抑えて当たり障りのない答えを出せた。
とりあえず自分の番も終わったし、待機場所の方に移動せなな。ふと、Aちゃんを見やると彼女もこちらを見ていたのか、目が合う。
｢あ、えっと…はは｣
｢うつくん、ありがとうね｣
｢え？あぁ、うん…。うん？｣
｢…何でもないよ。あ、ねぇ。私次の競技出るんやけど、これって戻ってもいいんかな｣
｢あー、どうやろ。先生に聞こか。｣
待機場所にいる体育科の先生に声をかけると、お題によって連れてこられた人は応援席に戻ってもいいらしい。
｢…なら、Aちゃんは招集場所行かなあかんよな？｣
｢うん。あ、うつくん。｣
｢なに？｣
招集場所に向かおうとする彼女が振り向き、僕の名前を呼んで笑顔を浮かべる。
｢見とってな？｣
｢あっ、うん。絶対に見るよ｣
うっわ、何その笑顔。めっちゃ可愛い。ぱたぱたと駆けていくのを見届ける。ポニーテールが揺れて、なんとも言えない気持ちになった。
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ちぇる(プロフ) - 白ごまさん» コメントありがとうございます！ (2021年4月19日 19時) (
レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 甘酸っぱい両片思いでもうずっとキュンキュンしてました。完結おめでとうございます！ (2021年4月18日 4時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - �世気�» コメントありがとうございます！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
�� - キュンキュンする（真顔） (2021年3月12日 18時) (レス) id: 86f4624805 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - メロンパンさん» コメントありがとうございます！ (2020年12月1日 19時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
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