△結果。 ページ30
｢先輩、結果これっす。｣
｢あー、うん。…おわ、ほんとに一桁とってるやん。｣
｢先輩のためなんで。めちゃくちゃ頑張りましたよ。｣
深夜まで復習した甲斐があった。
学年一桁をとるのは、案外容易い事だった。
中間テストでも、十位くらいを取っていたし。
俺も頑張ればできるやん。先輩のためなら、やけど。
｢…で、何してくれるんですか？｣
｢あ、あぁ。ご褒美ね。…何がいいの？ショッピが決めなよ。｣
｢いいんすか？｣
そこまで俺に委ねるんか。
何をしてもらおうかな。ご褒美が欲しかったとはいえ具体的にこれ、というのがない。
｢うーん…。ちょっと考えていいですか。｣
｢え、うん。いいけど…。考えてなかったん？｣
｢いや、先輩が自主的に何かしてくれるんかと。｣
｢あぁ、そういうことね。んー…。｣
一緒に悩んでくれる先輩。
正直、先輩にこれがしたいって言うたらほんまに考えてやってくれそうやねんな。
やばいことは流石に言わへんけど、どこまでが許容の範囲なのか気になる。
｢…あ、じゃさショッピ。｣
｢はい。｣
｢…ん。｣
隣に座っていた先輩は、
…おっと。これはつまり？
理解しているが、わざと広げられた腕を無視してみる。
｢先輩、何ですか。それ｣
｢ああ、もう。分かってるくせに｣
｢何のことですか｣
｢はぁ…。｣
ため息をついて自ら俺に近づくA。
もう完全に
先輩の熱が、俺の熱と溶け込んでいく。
｢撫でてくれないんですか｣
｢…今日は我儘やな。｣
｢頑張ったんで、これくらい許してください｣
｢頑張ったもんな。…えらいえらい｣
先輩の柔らかな手が、一定のリズムで俺の髪を撫でる。
最高に幸せ。
お互いに汗をかいているのに、離れない。
先輩も、満更じゃなさそうだ。
今は、まだ後輩でおるけど。
早く、対等な立場になりたい。
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さくら - 下に同じく。説明文で面白いと見た。そして読んで更に面白いと思った。後輩くん好きなんでほんとこの小説神ってます！ありがとうございます！！ (2022年9月20日 17時) (
レス) id: 1fc21789e4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - える＠脅威さんが好きです！さん» 随分古い作品なのにコメントありがとうございます！笑 (2022年3月11日 10時) (レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威さんが好きです！ - 「リアル後輩がむっつりだったので書きます。ごめんね。」で私は面白いと確信を得た。 (2022年3月11日 1時) (レス) id: 2c1cc6224f (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - RURUさん» ありがとうございます！ (2021年1月20日 8時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 好k(昇天) (2021年1月20日 6時) (レス) id: cf91128782 (このIDを非表示/違反報告)
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