【d!】恋とは一体、何たるや。【初恋企画】 (ページ20)

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未定-ut- ページ20

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A視点

みんなは初恋と言うと何を思うかな？

幼稚園または保育園の先生？アニメのキャラクター？それとも意外なところで同級生？

でも、初恋は叶わないと言われているよね。

でもね、ずっと思ってると叶うこともあるんだよ。

え？聞きたいって？

そうだね、これはとある女の子と男の子のお話なんだよ。

ut「おーい、A！！何してんー？こっち来いよー」

「待ってよー鬱ー」

ut「遅いやん。遅刻してまうよ」

「ごめんってー」

私が物心着いた時から傍にずっと居た幼なじみの鬱が紺色のランドセルをを揺らし、私を呼んで居たので赤色のランドセルを背負って玄関を出て彼と一緒に登校する。

ut「なぁ、A。どこの中学行くか決まったん？」

「私ー？やっぱり我々中学だねー。制服可愛いし何より家から近いんだもん。鬱は？」

ut「んー？Aが我々中学行くなら僕も一緒に行く」

「鬱に行けるのかなー？」

ut「いくんだもん」

にへっと笑う彼にドキッと心臓が跳ね、顔が赤くなっていく。

私が彼を好きだと自覚したのはもう少し前、小学五年生の時だ。これが私の初じめての恋。

その時は同級生と恋バナしてて、よくある○○君好き、とかの会話で気づいたパターンだ。

たわいない話をしていたらあっという間に学校に着いてしまい、彼は友人のところに向かった。

ut「しっまー、ゾムーおはよう」

kn「おー。おはよう。大先生、御内儀はんはほっといてええの？」

友人のコネシマ君の大声で御内儀と呼ばれ、意味を理解するとじんわりと顔が熱くなるが、それは彼の一言で崩れた。

ut「ちゃうわ！！Aは幼なじみ。御内儀ちゃうよ」

少しだけ迷惑そうな顔をしてコネシマ君に絡んで教室に向かっていった。

そのまま中学生になって、拗れるとは思ってなかった。