太陽 ページ20
男女混合リレーのおかげで、さらにやる気が出たのかクラスの人たちはどのクラスにも負けないくらいに全力で取り組んだ。
結果、私たちのクラスは三学年で得点が二位。その他沢山の賞をとった。
頑張ってよかったなと、心からそう思う。
自分のためではなくクラスのために動くことが、こんなにも楽しいとは思ってもみなかった。
『…楽しかったなぁ』
少しだけ日の落ちたグラウンドを見ると、もう終わってしまったという事実に寂しくなる。
二年生の行事も残り少なくなってきた。このクラスで過ごすのもあと数ヶ月。
たくさん、思い出を作りたいと思ってしまう。
｢…あ、おった。何しとるん？A｣
『シャオちゃん…。思い出に
｢えらい寂しそうな顔しとるやん思ったらそういう事ね。楽しかったん、体育祭。｣
『うん。初めて楽しいって思えた』
｢よかったやん。…ま、あんま遅くまでおってもあれやし帰ろうや｣
『あ、えっと…それがね』
｢黒崎さんごめん待たせた…って、シャオロンまたおるんかお前｣
またか。なんで二人とも顔を合わせる度にこうなるのか。近づけちゃいけないなぁ。
前まで結構仲良く話してたじゃん。なんで？
そこまでバチバチしなくても…。
『そういうの他所でやってくれる？見飽きたよ』
私が声をかけると渋々引き下がる二人。
ただ、この状態だと一緒に帰ることは到底できないように思える。よし。
『…じゃあ、そういう事だから。またね！シャオちゃん！』
｢っは？え、ちょ…｣
捏島くんの腕を引いてそのままグラウンドを後にする。さっさと帰った方が良さそうだし。
そこまで私の足は速くないけれど、正門まで大急ぎで走る。
後ろで捏島くんが笑っているような気もするけど、今は無視だ。
-------------
後日体育祭編はまとめ直しページを減らす予定です。ご了承ください。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「d!」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大阪在住の通行人 - ちぇるさん、物語を書く時はしっかり調べて確認した方がいいと思いますよ... 湿度が高い方が暑いんですよ、しかもやでな？ってなんですか？ やんな？とかよな？が大阪弁的には相応しいと思いますよ。 (2021年7月17日 15時) (
レス) id: a713fe40a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
