太陽 ページ14
快晴。校長先生が嬉しそうに開会の宣言をした。
十月初めに行われる二回目の体育祭。
熱狂するにはぴったりの青空。まだ少し暑さの残る気温も私たちの心をさらに震えさせる。
｢よし…。今日一日頑張るぞ！｣
｢『おー！』｣
クラス席に戻り全員で円陣を組む。何か、今までにないほどみんなが楽しそうで私まで笑みを浮かべてしまう。
午前中の競技は見るだけになるし、ジャージを着て大人しくしていよう。
アナウンスがなって三学年分の競技に出る生徒たちが招集されていくのを見届けて、ぼーっとグラウンドを眺めていると目の前が
｢よっ｣
『え、シャオちゃん何してんの？』
｢招集されとらんし暇やから遊びに来た｣
『…クラスの子出るんちゃうの』
｢そんなん他の奴らが応援するからええねんて。隣座るで｣
いいよ、とも言っていないのにうちのクラスのブルーシートに腰掛けるシャオちゃん。応援旗により影になっているこの場所でお昼休憩までゆっくりしようとしていたのに。
｢ふー…。漸く来てしまったな、体育祭。待ちわびたわ｣
『シャオちゃん運動好きやしねぇ。』
｢Aも別に嫌いではないやろ？｣
『うん、得意ではないけど嫌いじゃない』
｢…は？シャオロンお前何しとんねん｣
｢お、コネシマやん。｣
会わせてはいけない二人を会わせてしまった気がする。何となく彼らの視線はバチバチと火花が散っているように見えるし、声に圧がある。
座っている私たちとは違って捏島くんは立っているからか、威圧感がある。冗談抜きで喧嘩なんて騒ぎを起こさないでほしいな。
『あの…』
｢お前自分のクラス帰れよ何でおんねん｣
｢ええやんけ。Aに会いに来たんやわ｣
｢はぁ？俺ら敵同士やねんぞ｣
『えーあの、言い合いになるなら二人とも違う場所でしてもらっていい？』
ちょっとほんとに、掴み合いになりそうで怖いからやめてほしい。私じゃ二人のこと引き剥がせないし何より先生から揉めないように言われてるじゃん…。
『子供じゃないんだから、喧嘩しないでね？今日は楽しもうよ…』
私がそう言うと二人はお互いに目を合わせて少し考えた後、渋々握手を交わすも手の甲の血管が本気で嫌なことを顕著に表していた。
お願いだから二人が直接勝負するような場面が来ませんように…。
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大阪在住の通行人 - ちぇるさん、物語を書く時はしっかり調べて確認した方がいいと思いますよ... 湿度が高い方が暑いんですよ、しかもやでな？ってなんですか？ やんな？とかよな？が大阪弁的には相応しいと思いますよ。 (2021年7月17日 15時) (
レス) id: a713fe40a0 (このIDを非表示/違反報告)
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