太陽 ページ12
薄暗い館内を二人で回る。暗くてもわかるほど顔の造形が整っている彼はたくさんを視線を浴びて、私まで一緒に見られてしまうから少しだけ居心地が悪い。
その間も、彼が離してくれるわけもなく固く握られた手が視界に入ってその度に顔が熱くなった。
｢…？A、どうしたん｣
『え、いや。ううん、何でも』
｢なんや、手繋いどるん気にしてんか？｣
『ち、ちがうよ』
｢ふぅん？｣
自分はそこまで気にしてないからなのか、私が照れていることにも気づいているしそれを揶揄うように笑ってくる。ずるい。
ここまで女性慣れしているのは、彼がモテているからなのだろうか。分からないけれど、なんだか悔しい。
もうすぐ出口のようで、寂しい気持ちになる。
久しぶりに来た水族館で子供みたいにはしゃいで彼に話しかけると、優しく笑って聞いてくれるし。それが嬉しくて珍しく沢山話してしまった。
彼とは、ただのクラスメイト、友人だったはずなのに今はなんだかどちらでもないような気がする。
｢はぁ〜。終わってもうたな｣
『…うん。そうだね』
｢…また、来よな？｣
そんなにも顔に出ていたのだろうか。また、ということは次も二人でということなのかな。
わからない。ドキドキしてしまうのも、もう少しだけ一緒にいたかったと思ってしまうのも。
これが一体何なのか。胸の奥がザワザワとしてしまうのは、彼のせいなのか。
『うん。また、来よう』
わからないままだ。
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大阪在住の通行人 - ちぇるさん、物語を書く時はしっかり調べて確認した方がいいと思いますよ... 湿度が高い方が暑いんですよ、しかもやでな？ってなんですか？ やんな？とかよな？が大阪弁的には相応しいと思いますよ。 (2021年7月17日 15時) (
レス) id: a713fe40a0 (このIDを非表示/違反報告)
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