【d!】最低な祝福、キスで落として。 (ページ19)

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いい夫婦の日ページ19

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彼と結婚して、変わったことといえば…。

ut｢Aちゃん〜トントン呼んでたで｣
『あぁ、はい。』

彼が私に甘える時間が増えたことだろう。
組長さん…基お義父さんが彼にこの組を完全に任せるようになって、より一層忙しそうにしているからだ。

『…お呼びですか？』
tn｢……A｣
『もう…、はいはい。今行きますよ』

これは随分疲れてるなぁ。何も言わず私を手招いてその胸の中に閉じ込める。
大きくて逞しい背中を撫でる。

この組を守るために、色々背負ってくれているこの背中を。彼の代わりにはなれないから、支えてあげたい。

『よく、頑張りましたね…』
tn｢…おう｣
『こんなに疲れるまで、本当によく頑張りました。偉いですね。素敵です、トントンさん』
tn｢……うん｣

強く、強く抱きしめられる。
この人を支えてあげられるのも、私だけなんだ。

彼はそっと私の背中に回した腕を離した。

tn｢ごめんなぁ、A。｣
『…夫を支えるのが、妻の役目なので。いつでも呼んでください。甘えてください』
tn｢ありがとうなぁ。｣

柔らかい黒髪を撫でる。

あなたが、これからも元気でこの組を守っていけるように。私にも守らせてくださいね。