【64】後輩 ページ14
Sou side
「A〜、部活の話したいんだけ…ど、って、寝てる…」
初めての舞台、観客。
あんな大きなところだったんだ。
初めてで、よくやったよ。
「Aくーん、って、寝ちゃってる」
お酒片手に、米津さんが腰かける。
大先輩が隣にいて、心臓に悪いほど緊張が走る。
「Aくんは、少し表現力が他と違うのは、Souくんも気づいているかな」
「え？」
名前、知ってくれてるんだ、というか。
確かにAの表現力は不思議で面白い、
そして、どこか切ない。
「でもその分Aの心は傷が深くて、脆い」
「うんうん、だからその時は助けてあげてね」
米津さんは「歳も近いんだしさ」と微笑み一枚のメモを置いて、まふさんの方へ向かっていった。
メモを開くと、そこには電話番号と一言。
【なにかあったら、かけてきてね】
無くしたらやばいと財布にしまう。
このネット界隈。
みんな誰にでもある心の傷だけど、
その傷が深いことが多いのだ。
Aを見るとモゾモゾとしたあと目を開けて
「やば…何時何時…」と、携帯を覗いてる。
「大丈夫。あと一時間はここだと思うから」
『なんか、お酒、間違って呑んで、そのままいっぱい話して寝ちゃったっていうのしか覚えてないです…』
「うーん、まぁ、頑張れ」
俺やばいこと話してました！？
と、絡んでくるため、ホタルイカの沖漬けを店員さんに頼み、大人しくさせる。
と、いえどもうお酒が抜けてきていて
Aの頭は鮮明になってきている。
「自分にも悪いところがあるから、ふられたんでしょ？」
『は！？なんで知ってるんですか！？』
「あれれ〜？覚えてないの？」
そのあと見事にAは芝健さんに仕返しをされていた。
めでたしめでたし。
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雨音(プロフ) - 柊さん» ありがとうございます！がんばります！！ (2020年2月22日 22時) (
レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - とっても面白いです！応援してます！ (2020年2月22日 19時) (レス) id: 6c7d5f5114 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - らんさん» 運命ですね。 (2020年2月9日 21時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 私の学校に 加藤 晴也 って名前の人いる！ (2020年2月9日 18時) (レス) id: 665c5b97f1 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 蒔さん» ご拝読ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年1月21日 14時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 x他1人 | 作成日時：2019年12月27日 16時
