ドレスだなんて聞いてない ページ33
あの永眠町事件から３日だったある日自分の部屋に大きな段ボールが置かれていることに気づいた。持ち上げてみると大きな割には軽く中から布が擦れるような音がする。箱を開けると中には手紙が一通。
"新衣装 海の守り人
彼女は海を愛しすぎたもう誰にも止められないだろう"
手紙には衣装名と短い説明が書かれてある。
かっこいいなーなんて考えながら箱から衣装を取り出してみる。
まあすぐしまったよね、うん。
だってドレスだなんて聞いてないもん！！
水平服しか着たことのない自分が他の服をしかもドレスを着るなんて想像がつかない。
(絶対に合わないって)
私はダンボールを部屋の隅に起き朝ご飯を食べに食堂へ行くことにした。
ナ「よおA、お前の席確保しといたぜ」
私が食堂へ入るとナワーブが自分の隣の席を叩きながら呼んでくる。
隣に座ると執事が食事を運んできてくれたので礼を言い食べ始める。
毎回思うんだけど食事出すタイミング良すぎでしょ...
そんなことを考えながらスープを飲んでいるとナワーブがポツリとつぶやいた。
ナ「そういやA新衣装届いた？」
『ブッッ！！』
人がせっかく食事を楽しんでいたというのにナワーブ許さん。
当の本人はいきなり吹き出した私を見て「うわきたなっ」って怪訝そうな顔で見てくる。許さん(二回目)
『なな、なんのことかな？ダンボールなんて届いてないよ？』
ナ「しっかり届いてんじゃんw食べ終わったら着てみてよ」
最悪だ、あんなフリフリの衣装を着ないといけないだなんて。
『拒否権は？』
ナ「んなもんねぇよ」
いたずらっぽく笑うとナワーブは私の皿に乗っていたベーコンを食べると「リビングで待ってる」と言って食堂をあとにした。
『いやベーコン食べないでよ』
取り残された私のつぶやきは誰にも聞こえることはなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
『やだぁーもう着替えたい』
エマ「だめなの！今日一日はその服でいてもらうの！」
食事を終えた私は誰にも合わないように急いで自室へ戻ろうとしたのだが運悪くエマに見つかってしまい無理やり着替えされた。
どうやら新衣装は共同リビングでお披露目をするらしい。
『スースーする落ち着かない』
文句を言いながらエマと歩いているといつの間にか共同リビングについてしまった。
私が扉の前で止まって躊躇していると早く入れと目で語ってくる。
『ここまで来たらどうにでもなれ！』
私はヤケクソになって扉を開けた。
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←作者から
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱふぇおいしいよね(プロフ) - ありがとうございます！イケメンに書けてよかったです！！頑張って更新できるようにします！ (2019年4月6日 18時) (
レス) id: 4a01a7d7b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - クッソイケメンかよ！…ﾆﾔﾆﾔが止まらないよ！-wオッドアイマジかっけー！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇおいしいよね(プロフ) - 林檎ですさん» 読んで下さりありがとうございます！これからももう一度だけをよろしくお願いします！ (2019年2月17日 23時) (レス) id: 4a01a7d7b1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎です - 初めまして！この作品を読ませて頂いてます。いやぁめっちゃ凄いと思います自分が語彙力ないのもあるんですが、夢主ちゃんの過去のシーンや他のキャラクターとの関わり合いもいい具合にできていて凄かったです！応援してます！更新頑張ってくださいね！ (2019年2月12日 17時) (レス) id: 45f25e106d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱふぇ美味しいよね | 作成日時：2019年1月14日 10時
