Painful love

. 涙 ページ33

. ( チネンside )









あれから涼介は何事も無かったかのように
すぐに寝た

僕は寝れるはずもなく
結局朝までゲーム


時計を見たら もう 11時半

知 「 そろそろ起こしに行かないと 」

今日は多分夕方から涼介は彼女とデート

起こしたくないな なんて思ったりしながら
部屋に向かう

僕が部屋に入ると 吃驚した顔で僕を見る

まあ あれだけ酔っ払ってたんだ
そりゃなにも覚えてない

僕が 「 今日彼女と約束あるんでしょ 」
って言うと慌ててベッドから立ち上がる

本当は行ってほしくなんかない
けど ただ 片思いしてる分際で
行かないでよなんか言えるわけがない

何故か少し寂しそうな顔をして
家を出て行った


知 「行かないでよ バカ涼介 」なんて聞こえないような小さな声で言った 。







仕事があればこんな寂しい思いしなかったのに
今日は残念ながらオフ

知 「 寝ようかな 」

そう独り言を呟いて
寝室へ行った


寝転んだベッドには
お酒の匂いと涼介の香水の匂いがまだ残ってて



涼介に抱きしめられてるみたいで
何故か涙が溢れた








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