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キーンコーンカーンコーン。
授業を終える合図が鳴り、帰る支度をする。
「A、A！！三ツ谷先輩が呼んでる！」
同級生の女の子にそう声を掛けられて教室の入口を向くと、たかちゃんが「よっ」と軽く手を挙げて私に微笑む。
1年生の女子はきゃぁっ！と甲高い声を挙げ、目をハートにしてたかちゃんを見る。
「相変わらず三ツ谷の兄貴は人気だな」
隣の席の神成くんが私にそう告げた。
貴「でしょ！私のたかちゃんは自慢なんだから！！」
トタトタとたかちゃんのいる所まで急いでいくと、たかちゃんはくしゃくしゃって私の頭を撫でる。
これはたかちゃんの癖。
貴「どうしたの？？」
私より背の高いたかちゃんを見上げながら聞く。
確か今日は手芸部無いはずなんだけど、
隆「今日マイキー達と集まるから先帰ってて」
貴「え！マイキー達のとこいくの？
私も行きたい！」
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作者名：藤りあ | 作成日時：2021年9月9日 16時
