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時刻はお昼すぎ。
遅めに起きた私と莉犬くんは朝兼お昼ご飯をさっき食べ終わったところ。


緊張しちゃうから紛らわせる為に何か手伝いをさせて欲しいと頼んだところお皿洗いを任された。



「A〜?手、止まってるよ?」

莉犬くんが急に私の視界に入ってきた。

「おっと。皿落としそうになるほど驚いちゃった?」


「ねぇ莉犬くん。私、本当にここにいていいのかな。
母親は私を探したりしないから大丈夫だろうけど…でも莉犬くんは、沢山の人に好かれてる。
私もその1人だけど、リスナーって以前に他人」


なのにどうしてって言おうとしたけれど、莉犬くんの悲しそうな顔がその先を口走ることを許さなかった。


「A、皿洗い止めて、ちょっとこっち来て。」

そう言って莉犬くんが向かったのは寝室だった。
お皿とスポンジを置いて、手の泡を流し、言われた通り寝室に行く。


莉犬くん怒ってた。悲しい顔もしてたけど、声は怒ってた。

恐る恐る寝室に入ると莉犬くんはベッドに座っている。
その横にぎこちなく座ると

「こっち向いて。」

莉犬くんを怒らせたことが怖くて素直に従う。



細い腕が私を包み込んだ。

「Aはさ、なんでそんな自分を卑下するの。
俺のことを好いてくれるリスナーさんは有難いことに確かにいるよ?でもなんで自分は好かれてないみたいな言い方するの。あと俺のこと他人とも言ったよね?」


「り、莉犬くん…?」


「他人ってなにさ、俺とAは友達ってLI○E交換したときに言ったじゃん。
それに、俺は……。」


私を抱き締める腕に力がこもった。



ピンポーン

ピンポンピンポンピンポーン

ピンポピンポピンポーン



「莉犬くん、多分みんなが来たんじゃ…」

「……うん。」


急に抱き締めてごめんと言い残して、莉犬くんは寝室から出て行った。



つい数秒前までの抱き締められていた感触を思い出して赤面してしまう。

莉犬くんはさっき、何を言おうとしたんだろう。






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
また更新遅くなってすいません。
あのさっき見たら今日のhit数が急に上がって順位も上がって、評価数も増えて、もう変動していると思いますが「歌い手」関連作品ランキングにも載っていて何事でしょうか。ありがとうございます、読んでくれる方のお陰です。コメントもしてくれたら嬉しいです!

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ユメタン - めっっちゃ、面白かったです (2022年4月24日 22時) (レス) @page43 id: 456e981083 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよーん(プロフ) - 以前初めて読みまして、また読みたくなって一気読みしました!日菜さん、どうかこのコメントを見ていましたら作品を完結させて欲しいです!この作品大好きなんです続きが読みたいです...。twitterもフォローさせて頂いてますが、学生活お忙しいと存じますが応援してます (2021年4月19日 17時) (レス) id: f513fe2fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 1番大好きな作品です!!!!!!更新楽しみにしてます!応援してます!Twitterの方もフォロー失礼いたしました!!!!語彙力ないんですけど、本当に好きですから!!!!! (2020年6月3日 0時) (レス) id: ec94b4e7e3 (このIDを非表示/違反報告)
まど(プロフ) - 日菜さんの莉犬くん愛がひしひしと伝わってくるお話だと思いました!青い鳥の方もフォローしてひっそりと見させて頂いていますが…本当に莉犬くんが好きなんだなぁって微笑ましく見ています!夢小説は苦手だったのに日菜様だけは好きです!応援してます更新待ってます! (2020年6月2日 23時) (レス) id: c5cc66b24a (このIDを非表示/違反報告)
れもん - スクランブルエッグだけでなく、パンケーキをブラックマターにするのも、れもん氏は得意です。(は?) (2020年5月23日 10時) (レス) id: cf66eac031 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日菜 | 作成日時:2020年2月17日 16時

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