長年越しの ページ44
「"王の影"。
……ｸｸｯ……まさか地下で襲われてたガキがなぁ？」
『！テメェか噂流してたのは』
「お前の父親から聞いたんだよ。
"100年前の影の生まれ変わり"だってな。確かにそれだとリヴァイと並ぶのも分かるよなぁ……おとぎ話が現実になっちまったもんなぁ……
それで？今日まで知らなかった訳じゃねぇだろ。早く王都に行って仕事しねぇのか？」
『……黙れこのクソオヤジ』
「……可愛げが無くなっちまってまぁ。女のくせによくそこまで成り上がったな？」
『女が何だ！男だろうが女だろうが強い奴が生き残れんだろ。現にテメェの部下はほぼ全滅だわ』
「そうだなぁ……リヴァイも成長してたってことだ」
ケニーはそこで言葉を切ると、俺の顔をまじまじと見つめてきた。……つかなんでこいつは俺を殺さないんだ……？
『……っんだよ』
「はっ、やっぱあいつの言った通りだぜ。赤い髪に金色の眼、さっきの常人離れした身体能力、リヴァイより先回りして動く頭脳。
まさに王の影だな、お前」
『っ……だから何だ。俺がもしそれだとして、何になんだよ。言っとくが俺は王様とか貴族は大っ嫌いだからな。あの老いぼれに仕えろだって？冗談言ってんじゃねぇ、
俺らはこの壁の中をひっくり返すんだよ。全部な』
「……それは大層な目標だな。ならその目標とやらを達成しに行け」
『！』
「なんだ、ここで殺して欲しかったのか。なら遠慮なくぶっ放すが」
『そんなバカじゃねぇよ』
俺が立体機動で屋根に逃げても、追う気配の無いそいつに気味の悪さを感じながらも、アルミン達が向かった方角へ俺も走った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「良かったんですか？あの貴族からは殺せと」
「俺があんな奴の言うこと聞くと思ってんのか？」
「いえ」
「アイツらは絶対来る。俺が行かなくてもな」
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すみた先生(プロフ) - Gall〆Йさん» 温かいコメントどうもありがとうございます！アンケートの結果を見て考えたいと思いますので、もう少しだけ待っていて欲しいです。 (2021年3月27日 14時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
Gall〆Й(プロフ) - めっちゃ読みたいです！ (2021年3月27日 14時) (レス) id: 451d341f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2020年12月12日 14時
