ディモ・リーブスという男 ページ33
リーブス「──────は？」
ミカサ「っ……リヴァイ兵『ミカサ』…？」
『何もタダでくれてやるって言ってんじゃねえよ』
リヴァイ「その通りだ。エレンとクリスタが欲しけりゃ条件を3つ受け入れろ。
1つ。リーブス商会は今後調査兵団の傘下に入り、中央憲兵や王政・法に背くこととする」
リーブス「なっ……！？戦争始めようって言ってんのか！？」
リヴァイ「2つ。リーブス商会は調査兵団を心の底から信用すること」
リーブス「……信用だと？そりゃあ、俺ら商人の世界じゃ冗談を言う時にしか使われねぇ言葉だぞ」
『分かってねぇなあんた。
俺らは商人と話してんじゃねえ。あんた……ディモ・リーブスと話してんだよ』
リヴァイ「あんたの生き方を聞いてるんだ。あんたはどんな奴だ？
あんたの部下と街の住民を死なせて、敗北するか。
人類最高の権力を相手に、戦うか」
『どうせ正解なんか分かりゃしねえ。あんたの好きな方を選べ。
と、言いたいとこだが、契約は条件全部聞いてからだよな』
リヴァイ「3つ。今後リーブス商会が入手した珍しい食材・嗜好品等は優先的に調査兵団に回せ。紅茶とかな」
サシャ「！素晴らしい条件じゃないですか会長！！」
コニー「オイ！？お前……！」
リーブス「……フッ
あんたら、商人よりも欲が深いらしい。気に入ったよ」
リヴァイ「あんたは頭が良い」
──────────交渉成立。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
リーブス「旦那、こいつを借りてってもいいか」
リヴァイ「……好きにしろ」
俺とリーブスは壁上を少し歩き、みんなから離れた所で立ち止まった。
タバコをふかしたリーブスに俺は歩み寄る。
『で、さっき言いかけたのは何だ』
リーブス「……あんた、スカラミア家の人間だろ」
『！』
リーブス「やっぱりな」
『……何故分かる』
リーブス「……噂だ」
『噂……？』
リーブスはタバコの先端を俺に向けて仏頂面で口を開いた。
リーブス「"王の影"が生きてる……って噂だ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみた先生(プロフ) - Gall〆Йさん» 温かいコメントどうもありがとうございます！アンケートの結果を見て考えたいと思いますので、もう少しだけ待っていて欲しいです。 (2021年3月27日 14時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
Gall〆Й(プロフ) - めっちゃ読みたいです！ (2021年3月27日 14時) (レス) id: 451d341f0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すみた先生 | 作成日時：2020年12月12日 14時
