彼の死は ページ24
『……今……何つった……』
ハンジ「……ニック司祭が、殺されたんだ」
リヴァイ「A、どこへ行く」
立ち上がってドアに手をかけると呼び止められた。
『ハンジ、殺したのは中央第一憲兵だな？』
ハンジ「！」
顔を見るに俺の予想は当たっている。そしてもうひとつの予想も。
『野暮用だ。明日の昼まで留守にする』
リヴァイ「……ニックが殺されたことと何の関係がある」
『悪ぃが言えねえ。ハンジ、実験はお前に任せるぞ』
ハンジ「……分かった」
俺は馬に乗ってトロスト区に向かった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ハンジside
エレン達から離れたところでリヴァイを呼び止めた。
ハンジ「リヴァイ……Aは」
リヴァイ「あぁ……向かったのはトロスト区、そこで兵舎を見てから王都に行くつもりだろ」
あの場で私とリヴァイしか気付けなかったであろうAの変化。僅かではあったが、確実に動揺していた。
ハンジ「私も色々調べたよ。A・スカラミア……なんでAがスカラミアって呼ばれたくないのかずっと気になってたからね。
あれは、父親の名字だからだったのか」
リヴァイ「……詮索は」
ハンジ「A本人には何も言ってない」
リヴァイ「そういう事じゃねえ」
ハンジ「！」
いつもの数倍威圧的な声。油断していた私は気圧された。
リヴァイ「あいつの前でも、裏でも、あいつに見えようが見えなかろうが、気付かれてなかろうが、Aの事をこれ以上掘り下げるのはやめろ」
怒っているようだった。
ハンジ「……それが、Aの為でも？」
リヴァイ「あいつが嫌がる時点で"Aの為"じゃねえんだよ。あいつは好きにさせろ、何の邪魔もするな。いくらAが信用してるお前でもだ、ハンジ」
ハンジ「！…………そっか。ごめん、冷静じゃなかったね」
リヴァイ「……ﾁｯ、湿気たツラしてんじゃねぇ」
"湿気たツラ"を元の顔に戻して、エレンの下へ足を進めた。
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すみた先生(プロフ) - Gall〆Йさん» 温かいコメントどうもありがとうございます！アンケートの結果を見て考えたいと思いますので、もう少しだけ待っていて欲しいです。 (2021年3月27日 14時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
Gall〆Й(プロフ) - めっちゃ読みたいです！ (2021年3月27日 14時) (レス) id: 451d341f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2020年12月12日 14時
