新メンバー・爆誕！【2】 (ページ3)

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「あ、水無月くん。同じ班だよね？」

「そうだよー。山崎も同じ班だったんだ。よろしくね～」

僕に話しかけられたであろうその言葉に、瑞希が返す。誰とも喋らない理由は多分ここにあると思う。原因はコイツにあるな。
どうやら班別行動の班は僕と、瑞希と、山崎くんと、十くんの四人だ。
山崎くんは前回も同じクラスだったため同じ班でも上手くいくだろう。十くんは……話したことないな。若干不安だ。とはいえまだ三年が始まって少ししか経っていない。これから話していけばいいだろう。

「……水無月、で合ってる？」

「うん……。あ、十って、どうやって読めばええの？」

「あぁ……。読み方ムズイよね。『ツナシ』だよ」

いきなり声を掛けられてびっくりしたが、お互い緊張しすぎて逆に笑いが込み上げてきた。最初は茶髪でピアスの穴も開いているのでヤンキーかと思ったが、どうやら彼とも仲良くなれそうだ。

「お、早速十くんと仲良くなってる感じ～？」

「何その話し方……」

瑞希に肩を組まれる。過去に鬱さんがコネシマさんに肩を組まれる時は碌なことがないみたいなことを言っていたような気がする。
今年の修学旅行も、何事もなく終われたらいいのだが。