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Murder on D Street 9 ページ9

乱歩「………なるほど」


箕浦「何がなるほどだ。犯人が判ったとでも云うのか?」


乱歩「もちろん」


犯人は………と言って江戸川が指を指した先に居たのは先程推理をしてみろと江戸川に言われていた杉本巡査だった。



まぁ、そうだろうな。



敦「乱歩さん?」



箕浦「ふふふ、杉本巡査は俺の部下だぞ」



乱歩「杉本巡査が彼女を殺した」



冷静にそう言った江戸川に箕浦は「馬鹿を言え!」と睨みつけるが、当の本人は先程よりも顔色が少し悪い。



箕浦「大体こんな都合よく犯人がいるなど………」



乱歩「犯人だからこそ捜査現場に居たがる。それに云わなかったっけ?『どこに証拠があるかも判る』って」



拳銃貸してと言う江戸川に杉本巡査は「官給の拳銃を渡したりしたら減俸じゃ済みませんよ!」と言うが、その表情は何処か焦っている。



「じゃ、渡さなくても良いから君が見せてよ」



杉本「え?」



「拳銃を君が見せてくれれば減俸にならないし、俺達も満足する。………違うかい?」



ニヤリと笑う凛夜に箕浦は呆れた様子で杉本巡査に「時間の無駄には出来ん。拳銃を見してやれ」と指示をするが、一向に拳銃を見せようとはしない。


乱歩「いくらこの街でも素人が銃弾を補充するのは容易じゃない。官給品の銃であれば尚更だ」



箕浦「何を黙っている、杉本!!」



「はぁ、静かにしてやれ。今、彼は考えているんだ。減ってしまった三発分の銃弾についての言い訳を………」



箕浦「杉本!!お前が犯人の筈がない!早く銃を見せろ」


怒鳴る箕浦に対して杉本巡査はゆっくりと拳銃を取り出そうとするが、その時カチッと安全装置を外すのを見た凛夜は必要ないと感じながらも江戸川を庇うように前に出る。



そして、杉本巡査が俺達に銃口を向けたと同時に太宰に押された敦が上手いこと杉本巡査の腕を掴んでくれたおかげで俺達に当たることはなかった。

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赤い桜模様の猫 - 僕的には、マフィアとの流れも気になります!続きお願いします♪ (2016年7月9日 14時) (レス) id: 6c9b20ae92 (このIDを非表示/違反報告)
藍斗 - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます 更新頑張ってください 応援してます (2016年6月30日 1時) (レス) id: 668560919b (このIDを非表示/違反報告)
天猫美菓(プロフ) - オリジナルフラグ対象作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2016年6月25日 13時) (レス) id: 62e3382ed6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*夜桜* | 作成日時:2016年6月25日 0時

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