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Detective Boys 2 ページ42

そんなことを考えていたら谷崎が慌てた様子で敦が拐われたと国木田に報告していた。


国木田「敦が拐われただと?」


谷崎「は、はい」


にしても、敦は本当に運がないな。先刻に入った象徴幕僚の護衛依頼のせいで社は上を下への大騒ぎ。捜索に割ける人手はない。


谷崎「目撃者に拠ると白昼の路上で襲われて貨物自動車に押し込まれ…………その後の行方は杳として………」


国木田「………拙いな。連中は独自の密輸ルートを無数に持っている。人一人誰の目にも触れず運ぶ位、造作もない」


谷崎「何とか助けないとこのままでは……………」


江戸川「助ける?何で?」


けろっとした様子で聞いてきた江戸川に国木田達は驚いた表情を向ける。そんな中、俺は発信機の行方を見守っていた。


江戸川「彼が拐われたのは人虎とか懸賞金とか、つまり個人的な問題からでしょ?ウチは彼の養護施設じゃないし、彼を護って貰うためにウチに入った訳じゃない」


谷崎「でも、敦君は探偵社の一員で!」


国木田「………乱歩さんの云う通りだ。俺達が動くのは筋が違う」


ドイル「おやおや、面白い話をしてますね。是非とも、私達を混ぜてもらいたいものでーす」


国木田達はドイルが居る方を見て、ギョッと驚いた表情をする。何故なら、ドイルの隣には探偵社の社長である福沢諭吉が居るからだ。


国木田「申し訳ありません。業務が終了次第、谷崎と情報を集めて__________」


福沢「必要無い」


チラッとパソコンを見れば、発信機の居場所は港を指している。敦を積んだらすぐに出航してしまうだろう。


福沢「全員聞け!新人が拐かされた。全員追躡に当たれ!無事に連れ戻すまで業務は凍結とする!」


凍結!?と探偵社が騒つく中、国木田が「幕僚護衛の依頼は………」と心配そうに言ってきた。


ドイル「それに関しては心配いりませんよ。ねぇ、凛夜さん?」


「幕僚に待てをさせるくらい簡単だ」


それに依頼してきた幕僚とは面識がある。俺の頼みだったら一つくらいは聞き入れてくれるはずだ。

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赤い桜模様の猫 - 僕的には、マフィアとの流れも気になります!続きお願いします♪ (2016年7月9日 14時) (レス) id: 6c9b20ae92 (このIDを非表示/違反報告)
藍斗 - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます 更新頑張ってください 応援してます (2016年6月30日 1時) (レス) id: 668560919b (このIDを非表示/違反報告)
天猫美菓(プロフ) - オリジナルフラグ対象作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2016年6月25日 13時) (レス) id: 62e3382ed6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*夜桜* | 作成日時:2016年6月25日 0時

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