Старый друг 8 ページ22
ドイル「………………」
結局あの後、今日は忙しいだろうという理由から探偵社には明日行くということにしたドイルはリビングで英字新聞ではなく、日本の新聞を読んでいた。
『横浜連続失踪事件の被害者、民間の探偵が独断で踏み込んだ為死亡』
なるほど、犯人はこのような形で探偵社の評判を下げるような行動に出ましたか。
素人にしては頑張っているとは思いますけど………これでは凛夜さんが一時間もせずに評判を元の位置に戻すことが出来てしまいます。
「今頃、遺族からの電話が探偵社にかかっているだろう」
ドイル「これも想定内でしょう？」
「当然」
遺族はあくまでも電話で文句を言うことしか出来ない。仮に探偵社を訴えようとした途端、被害者が行って来た行為が………全て公になります。
それを遺族は恐れるはずです。
「電話で文句を言うだけの遺族なら見逃してやるが、それ以外を行いそうであれば………被害者がした行為がみっちりと詰まっている書類を送りつけて黙らす。もちろん、『蒼の使徒』の名前を使ってな」
ドイル「犯罪者の断罪………響きは良いかもしれませんが、所詮は殺人です。断罪している犯罪者と同じことをしているだけ」
日本の新聞についている四コマを読んでいたら、「寿司、天麩羅、蕎麦、饂飩………」と凛夜さんが突然呪文のようにジャパニーズfoodを呟き始めた。
ドイル「どうしたのです？」
「夕飯決め」
ドイル「凛夜さんが作るものでしたら別にジャパニーズfoodじゃなくても良いですよ」
「………はぁ、不味くても文句言うなよ」
そう云って夕飯作りを始める凛夜の姿にドイルはクスッと微笑んでいたら、部屋の端に置かれたアタッシュケースに目線がいった。
ドイル「凛夜さん、このアタッシュケースに入っているお金は銀行に預けないのですか？」
「あぁ、それお前の小遣い」
ドイル「………what？」
この歳の人間に小遣いをあげようとすることにも驚きですが、それよりも驚きなのが……………。
ドイル「これ幾ら入ってます？」
「さぁ？300万くらいか？」
ドイル「その額は小遣いというよりも年収ですよ」
「そうか？」
あぁ、そういえば凛夜さんの金銭感覚が可笑しかったことをすっかり忘れていました。随分昔に一億用意しろと脅された際も平然と一億用意したことありましたね。
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赤い桜模様の猫 - 僕的には、マフィアとの流れも気になります！続きお願いします♪ (2016年7月9日 14時) (
レス) id: 6c9b20ae92 (このIDを非表示/違反報告)
藍斗 - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます 更新頑張ってください 応援してます (2016年6月30日 1時) (レス) id: 668560919b (このIDを非表示/違反報告)
天猫美菓(プロフ) - オリジナルフラグ対象作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2016年6月25日 13時) (レス) id: 62e3382ed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊夜桜＊ | 作成日時：2016年6月25日 0時
