102 雑草のように強く生きろコンチクショー ページ5
貴方side
あのあと病院に戻った私は腕の治療を受け、集中治療室の前へ向かった
私が近づくと、沖田が中から出てきて「Aさん、姉上と話してやって下さい」と言われたので中へ入る
以前会ったときよりも弱々しくなった彼女の側に近づいた
ミツバ「Aさんとは...もっと色々と話がしたかったけど、結局何も出来なかったわ、これからも...私の代わりにそーちゃんを...」
「...無理です」
彼女の言葉を遮ってそう言った
「私はミツバさんの代わりになんてなれない。
...こいつと仲良しなんて真っ平ゴメン被りますよ。
でも、私は...
この命がつきるまで貴女の弟を守って見せます。
沖田を、守ってみせるから」
安心して下さい、と微笑むと彼女は安心したように笑った
ミツバ「Aさんならそう言ってくれると...思ってたわ...」
やっぱり貴方たちは本当に似てる、と呟くミツバさんはとても幸せそうに笑っていた
ミツバ「ありがとう、Aさん、流石そーちゃんがなついた女性...だわ」
「...はい」
柔らかく微笑むと、私は集中治療室の扉を開けて外に出た
もう振り返らない
これが貴女との最期の会話でも私は振り返らずに前を見ます
一輪の百合は
儚くも散ってしまった
私とミツバさん、同じ女でも真逆の存在
彼女から学んだことは
"ただ、これからも強く前を見て生きること"
彼女の分も...何てことは言えないけど
綺麗な百合じゃなくても
そう、
雑草のように
何度踏まれても、刈られても
しぶとく、強く、汚く生きてやる
______
沖田「Aさん、ボーッとしてねぇで早く姉上に挨拶してやってくだせぇ」
「あ...うん!」
青空の下
武州の墓地で近藤さん、土方さん、沖田、そして私は手を合わせていた
ミツバさん
あれから月日はたちましたが、私達は相変わらず馬鹿やって雑草みたいに生きてます
心配しないで
貴方と約束したように、総悟はちゃんと守ってみせるから
「ありがとう....」
ミツバ篇 完
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八雲(プロフ) - 続き待ってました(о´∀`о)無理しないように頑張ってください! (2018年5月19日 11時) (レス) id: 156f742ab7 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(別垢)(プロフ) - ずっと更新停止してましたが、これからできる範囲で少しずつ更新していきます! (2018年3月8日 2時) (レス) id: af63b5c497 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(別垢)(プロフ) - フルーツポンチ侍さん» ありがとうございます。了解しました!! (2017年11月25日 20時) (レス) id: 00a34c0ce7 (このIDを非表示/違反報告)
フルーツポンチ侍 - 続編おめでとうございます!リクエストで将ちゃん出してほしいです!あと、他のキャラとの関係性とかも教えて下さい! (2017年11月25日 9時) (レス) id: 681156cd94 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(別垢)(プロフ) - カラさん» ありがとうございます!引き延ばし引き延ばしで来てたらpart3まで来ちゃいました。大体3とかで失速するんですよね(笑)更新頑張ります!ずっと見てくれてありがとうございます (2017年11月24日 19時) (レス) id: af462fe0dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泡沫 x他1人 | 作成日時:2017年11月23日 21時