捌 ページ9
土方side
夜の見廻りから帰ってきた二人は、何処か朝のような取り付けた芝居みたいな仲の良さじゃなく、本当に仲のよい友人同士のような雰囲気になっていた。
この短時間で何があったかは知らないが、総悟のAに対する態度が少し変わったことはすぐに分かる。
「総悟！それ僕の唐揚げヨ！返せ！！」
沖田「Aがボーッとしてんのが悪ィんでィ。早いもん勝ちでさァ。」
さっきまでは和気あいあいと食事していたのに、帰ってきたら取り合いで喧嘩している。
土方「テメェらうるせぇよ、静かに食え、静かに。」
「うるせぇよ、マヨラー。テメェの［自主規制］潰されてェんか、アァ？」
何か怖くなってるゥゥゥゥゥ！！！！？
土方「お、おま」
「って、言えば男は怯えるってパピーとマミーが言ってたヨ。」
土方「冗談じゃねぇよ！テメェの親は子供に何教えてんだ！」
何だ、コイツは。
この子供のように振る舞う態度もわざとか？
油断させておいて、夜にでも斬りかかってきたりすんのか、コラ。
沖田「土方さん、さっきから何一人でブツブツ言ってんですかィ、気持ち悪ィ。」
土方「うっせぇよ！！！いいからお前らさっさと飯食って寝ろォ！」
Aが来てから俺のストレスは二倍になった。
いや、まだ１日しか経ってないけど！
どんだけ疲れさせたら気がすむんだこのガキ共....！
「十四郎〜、手伝えることがあったら何でも言ってネ〜、僕も居候させてもらう身だし、何でもするヨ！」
飯を食い終わったのか、Aが胸を張って言った。
最近、真選組は人が足りていない。
一人当たりの仕事量が多いのは事実だ。
信用してはいないが、コイツに任せれば少しは隊士の仕事量が減るかもしれない。
重要資料は見せらんねぇが、まぁ総悟の始末書くれぇは見られてもいいような内容ばっかりだ。
始末書書きを手伝って貰うとするかな。
土方「じゃあ、オメェには総悟の仕事を手伝ってもらうとすっか。」
総悟は後ろでやった、というように自分の仕事量が減ることに対してガッツポーズをしている。
他の隊士も、総悟に押し付けられる意味不明な始末書を書かなくてすむ、と喜んでいる。
「オッケーネ、任せろヨ、トシ。」
土方「誰がトシだ。」
仕事は明日からでいいからな、明日は朝の稽古があるから早起きしろよ。と告げて食堂を去った。
Aは本当に殺傷事件に関与しているのか...。
深く考えるのはやめだ。
今日は月が綺麗な夜だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あき - そのままでお願いします。 (2017年10月16日 14時) (
レス) id: bd03d7ffae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - 紫乃李さん» なんか、バグってしまって(--;)すいません (2017年7月9日 20時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃李(プロフ) - 大丈夫ですか？！大変ですね！！ (2017年7月9日 20時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - すいません、41と42が消えてしまったので、後々復活させます！ (2017年7月9日 20時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - 切子＠常に眠いさん» そうですね、副団長です。元々は神威くんと幼なじみです (2017年7月6日 11時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：泡沫 x他1人 | 作成日時：2017年6月30日 16時
