參拾伍【夏じゃ、祭りじゃ、鬼兵隊篇】 ページ40
貴方side
「久しぶりだなァ。A。」
隣をすれ違った男に腕をがっしり掴まれる。
「は、離してヨ！か、神威！！」
神威には聞こえているのか、聞こえていないのか、僕の方を振り向こうともせず、去っていく。
「こりゃ、おもしれぇ。アイツのことは忘れてねぇんだな。俺のことは忘れてるみてぇだがな？」
そう言う男の方を振り向くと、見覚えのある女のような派手な着物を着て、煙管をくわえた奴が立っていた。
「お前は、高杉＿＿＿！」
総悟に連絡を取ろうにも、走った時に携帯電話をどこかに落としてしまった。
高杉「オイオイ、そんなに怯えんなよ...。俺たちは元々手を組んでたじゃねぇか。」
コイツと、僕が手を組んでた...！？
じゃあ、あのときの会話は＿＿＿
でも、そんなの関係ない。
「高杉ィィィ！！！！」
僕は高杉に蹴りかかった。
周りの祭り客は悲鳴を上げて逃げて行く。
今、僕は真選組だ。
真選組としての仕事を全うするべきだ。
「素手が刀に勝てると思うか...ククッ。夜兎は相変わらず戦闘好きにも程があるなァ。」
高杉への蹴りは刀に止められ、足を大きく斬られる。
「僕は...戦闘好きなんかじゃないネ。もう、人を傷つけることはやめたヨ！」
高杉「止めたとか止めてねぇとか、関係ねぇさ。お前は今、血に飢えてやがる獣と同じだ。」
高杉の僕を分かったような口調。
苛立ちが胸の奥から込み上げてくる。
高杉「なんせ、テメェは春雨第七師団、副団長。素手殺しのAって有名だったからなァ。Aよォ？」
違う。
違う、違う違う違う違う違う！
僕は人殺しなんて、人殺しなんてしてない！！
「死ねェェェ！！！高杉晋助ェェ！！！」
怒りに任せて高杉を素手で殴っていく。
拳の皮は剣によって剥がれ血が吹き出す。
拳は全て高杉の剣によって弾かれた。
高杉「テメェ、弱くなったか？あんまり地上にいるもんで、ぬるくなったか？」
ニヤニヤとした笑いを浮かべる高杉は剣突きだした。
高杉「甘ェ。」
脇腹に深々と高杉の剣が刺さる。
ドクドクと生ぬるい液体が溢れ出す。
「た、かすぎ....！」
全身の力が抜け、地面に倒れこむと、誰かに支えられた。
「オイオイ、こんなところで真選組が何してんだ？」
虚ろ虚ろな目で振り返ると、銀時が僕の身体を支えていた。
「銀時...！何で...」
銀時は微笑すると、高杉の方に向き直った。
その時の銀時は鬼のようだった。
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あき - そのままでお願いします。 (2017年10月16日 14時) (
レス) id: bd03d7ffae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - 紫乃李さん» なんか、バグってしまって(--;)すいません (2017年7月9日 20時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃李(プロフ) - 大丈夫ですか？！大変ですね！！ (2017年7月9日 20時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - すいません、41と42が消えてしまったので、後々復活させます！ (2017年7月9日 20時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - 切子＠常に眠いさん» そうですね、副団長です。元々は神威くんと幼なじみです (2017年7月6日 11時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泡沫 x他1人 | 作成日時：2017年6月30日 16時
