弐拾玖【3z皆のキャンプ篇】 ページ34
貴方side
沖田「A〜。」
風呂に入ろうとすると総悟に話しかけられた。
「どうしたネ?」
沖田「風呂上がったらそこの自販機で待ってろよ。ジュース奢ってやるから。」
総悟がジュースを奢ってやるなんて、初めてのことかもしれない。
今までは僕が奢らされてたのに...成長したナ、総悟...!
「ホント!?ヤッタネ!待ってる、待ってる!」
僕はあまりに嬉しくて早めに風呂から上がった。
髪は乾かしていないから水滴が垂れている。
沖田「おう。早ェな、そんなに楽しみだったのかィ。」
「当たり前ヨ!総悟にジュース奢ってもらえるなんて初めてネ!」
何がいいんでィ?と聞く総悟に、イチゴ牛乳を指差す。
沖田「意外と可愛い飲み物選ぶんですねィ。」
「意外って何ヨ。余計な一言ネ。」
総悟はフッと笑って自販機のボタンを押すとほれ、とイチゴ牛乳を渡してきた。
沖田「髪くれぇ乾かせよ、風邪引くぜィ。」
総悟は自分の首にかけてあったタオルを取ると、ガシガシと僕の頭を拭きはじめた。
沖田「Aって、お化けとか駄目だったよなァ。」
「お化け一番ムリヨ。虫より無理ネ。この世から滅んで欲しいヨ。」
沖田「お化けってもう死んでっから滅んでますぜィ。」
よし、と僕の頭を軽く叩くと総悟は薄暗い廊下を歩きだした。
沖田「肝試し、楽しみですねィ。」
勲が集合場所にしていた、宿泊施設の近くの空き地。
皆、ワイワイと喋っていた。
近藤「じゃあ、くじ引きの発表するぞ〜!」
1のグループ、新八&チャイナ!
2のグループ、俺&お妙さん!
3のグループ、総悟&先生!
4のグループ、トシ&Aちゃん!
続々とグループが発表されるなかで、何で私があのゴリラとなの?と恐ろしい声が聞こえてきた。
総悟はこっちに来ると、テメェの怯えた顔を拝めなくて残念でィ。と嫌味ったらしく言われた。
「へっ!ぼ、僕だって、総悟の泣き顔拝めなくて残念ヨ!」
総悟はどーだか、と言うと土方さんと頑張ってなと悪魔の笑いを僕に向けた。
「と、十四郎!だ、大丈夫だよナ!十四郎なら、お化け相手でもイケるよナ!!」
土方「だ、だだ大体、お化けなんていねぇんだよ!!ぜってぇ怖くねぇ。ぜってぇ怖くなんかねぇ。」
僕はトシの腕にしがみついて歩きだした。
沖田&銀八「土方くぅ〜ん、いってらっしゃ〜い」
隣では総悟と先生がニヤニヤしている。
「十四郎....信じてるヨ。」
トシはあ、あぁ。と気の弱い返事をした。
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あき - そのままでお願いします。 (2017年10月16日 14時) (レス) id: bd03d7ffae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - 紫乃李さん» なんか、バグってしまって(--;)すいません (2017年7月9日 20時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃李(プロフ) - 大丈夫ですか?!大変ですね!! (2017年7月9日 20時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - すいません、41と42が消えてしまったので、後々復活させます! (2017年7月9日 20時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - 切子@常に眠いさん» そうですね、副団長です。元々は神威くんと幼なじみです (2017年7月6日 11時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泡沫 x他1人 | 作成日時:2017年6月30日 16時