ヒロインにもビール瓶をむけるのは間違ってると思います！【るぅと】 (ページ12)

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10話ページ12

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A side

先｢1番後ろの空いてる席な。｣

そう言って先生は、後ろを指さした。
そこは、窓際のぼっち席。

可哀想に。園田さん。
私絶対あの席なりたくない。

あ、ちなみに私とるぅとくんは、前後で、
窓際の1番前の席だよ。

園｢あ、あの…先生…｣

先｢なんだ？｣

園｢1番後ろだと、黒板が見えないので、前の方の席にしてもらっていいですか？｣

先｢1番前か…｣

う～んと先生は唸って私を見た。

先｢悪いが白咲、変わってやれ。｣

『えっ!?なんでですか!!』

なんで私がぼっち席に行かなくちゃならないんだ。

先｢前の席で目がいいのはお前くらいなんだ。｣

そう言われて周りを見ると、ほとんどがメガネをかけていた。

が、かけていないやつが1人。

『先生！るぅとくんはメガネじゃないですよ！』

先｢あぁ、けど女子はお前くらいだからな。｣

はっ？意味わかんね。

なんて駄々を捏ねていると、るぅとくんが手を挙げた。

る｢じゃあ先生、席替えしましょう。ちょうどいい機会ですし。｣

るぅとくん！ナイスアイデア!!

るぅとくんの意見に先生も納得したようで、

先｢それもそうだな。よしっ、今日の放課後席替えするから、園田は一日我慢してくれ。｣

園｢……分かりました。｣

園田さんは少し悔しそうな顔をしながら、1番後ろの席に着いた。

そうだよねぇ。1日でもぼっち席はやだよねぇ。

うんうん1人でうなづいていると、前から頭をチョップされた。

る｢HR終わりましたよ？次の時間移動教室だから行きますよ？｣

『あぁ、ごめん！るぅとくん!!待って!!』

次の時間の教科書を持って、扉前で待っているるぅとくんと莉犬くんのもとへ向かった。

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