18話 ページ20
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A side
教室に入ると周りがざわめき出した。
みんなの視線は、私とさとみくんの握られた手にそそがれていた。
教室の真ん中くらいで私達は繋がれた手を離した。
さ｢じゃあ…｣
『うん。』
自分の席に着くと、友香ちゃんが駆け寄ってきた。
友｢ちょっと、A大丈夫!?
てかっ、何あれ!!桃瀬と付き合ってんの!?｣
周りを見ずとも分かる。みんな私達の会話に耳を傾けているってことに。
『ううん。付き合ってないよ。あと、朝はごめんね。心配かけちゃったかもで。』
私の返答を聞いたみんなは、つまらなくなったのか、それぞれまた自由に過ごしだした。
友｢かけちゃったかもじゃないよ!!すっごい心配したんだから！あと青山も！｣
『ころんくん？』
友｢うん、今日の授業中ずっと、上の空だったんだよ！｣
友香ちゃんが大きな声で喋っていたのが聞こえたのか、ころんくんが飛んできた。
こ｢ちょっと！花園さん！何言ってんの！？｣
友｢えぇ〜？ホントの事じゃぁ〜ん！｣
言い争っている２人をみて何故かチクリと心が傷んだ。
胸に手をあてる。
『(なんだろう？この気持ち…)』
２人を見るのが辛くて、目をそらす。
すると、ころんくんを見ながらニヤニヤと笑っているさとみくんが視界に入った。
さとみくんのあの反応から、やっぱりころんくんは…
ボーッとそんなくだらないこと、いや、大切なこと？を考えていると、バチッとさとみくんと目が合った。
ニコッと微笑む彼を見てさっきの光景が思い浮かんだ。
『(そう言えば私、さっきさとみくんの前で思いっきり泣いたんだよね…)』
そう考えると、何だか恥ずかしくなってきて、
顔がだんだん赤くなってきた。
赤くなった顔を誰かに見られるのが恥ずかしくて、私はトイレに行ってくる。とまた席を外した。
赤くなった私の顔を見てころんくんが悲しそうな顔をしていたことを私は知らなかった。
あと、トイレに向かう私の背中を睨みつけている集団が、いたなんて知らなかった。
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K - おつころと書かれていますが正しくはころおつです…でもでも、めちゃめちゃ面白かったです♪ (2020年1月13日 23時) (
レス) id: 5f56a1975b (このIDを非表示/違反報告)
あーと - 最近、時間の合間に見てます！更新頑張ってください！絶対最終話まで見ます(ﾟ∀ﾟ) (2020年1月13日 21時) (レス) id: 86c077b51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅月 | 作成日時：2019年12月28日 13時
