僕が愛するから。【ころん】

10話 ページ12

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A side





ｶﾞﾗｯ!!



勢いよく教室の扉を開け、一目散に友香ちゃんのもとへ駆け寄る。



『おっはよぉー!!友香ちゃん!!』
友｢おっ、おはよう…
どうした？A？｣



『聞いてください!!』



ｸﾞｽﾝｯと泣くふりをしながら、私は喋りだした。



『昨日の、ころんくんの配信を見逃したんです…ｸﾞｽﾝｯ』

友｢あー、あれね。私見たわ｣

『えーっ！？見たの！？
どんな内容だった？教えてください!!』



友香ちゃんは、思い出そうとしているのか、中をじっと睨みつけていた。



友｢えっとねぇ…ホラーゲーム実況だったよ!｣

『えっ!?ホラーゲーム？……
そんな…見たかった…』



この世の終わりのような顔で落ち込む私を見て友香ちゃんが言った。



友｢ころんくんだから、YouTubeにあげてくれるわよ。｣

『そうだよね。そうだけど…!!』



リアルタイムで見たかったぁ!!とうなだれる私を見て友香ちゃんは呆れていた。



こ｢あっ、あの…｣

『へっ？』



青髪の男の子が話しかけてきた。



こ｢おっ、おはよう！｣

『えっとぉ…おはよう、ございます？』

こ｢ﾌﾌｯ‪wなんで疑問形‪w‪w
僕、青山論。みんなにころんって呼ばれてるんだ。よろしくね!!｣

『私は、香山Aです！気軽にAって呼んでください。よろしくお願いします!!』



ころんって、私の好きな歌い手さんの名前と同じだなぁと思いながら、自己紹介をすませた。





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莉｢やったぁ！ころちゃん香山先輩?に話しかけてるよ!!｣

さ｢ホントだ。てか、莉犬なんで2年の教室いんの？｣

莉｢だっ、だって、ころちゃんが心配で！！｣

さ｢はいはい、ころんは俺に任せて莉犬は教室に帰りな。｣





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