25.君への罰 ページ25
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「ミンホ、グリーバーに傷を付けたと言ったな。殺したんじゃないのか？」
「…俺たちがその場を離れてすぐ、グリーバーの動く音が聞こえたんだ。戻ると、グリーバーは消えていた。」
「っ、じゃあなんだよ、この女は俺たちに危険を与えにきたって事か？」
「おい、なんでそうなるんだ！ギャリーいい加減にしろ。」
「だってそうだろ？女ってだけでもこっちは迷惑なんだ。それ以上の迷惑をかけられた今、俺たちにメリットなんてあるかよ。」
裁判。
そう言っていいほど、この空気は居心地の悪いものだった。
今、昨夜あった事についてミンホが説明し、それに対して尊敬する者と迷惑だと思う者の口論が始まっていた。
私とニュート、アルビーが真ん中に立ち、その周りに仲間たちが囲むようにして座っている。
ギャリーの言う通り、私はここに来て皆んなのメリットになる事をしていない気がする。
強いて言えば、朝食ぐらいだろう…。
「…。ミンホ、君はどう思う。彼女の行動を一番見ていたのは君だ。」
「ふっ。ミンホもそいつを追い出したいに決まってる。」
自然とミンホに視線が集まる。
ミンホは元から細めの目を、さらに細くして下を見た。
１つため息をこぼして、ゆっくりと周りの仲間たちを見て口を開く。
「A。」
急に彼女の方を見たミンホに、Aは少し戸惑いながらも、彼に視線をやる。
「俺は、Aにランナーをすすめたい。」
「はぁ！？何言ってんだよ！！」
「そうだ！考え直せ！！」
頭の中が真っ白になる。
思っても見なかった言葉だ。
ギャリーの言葉を始め、男たちが反論の声をあげた。
「まて…考えがあるんだろ？ミンホ。」
ニュートは、眉を八の字にして少し弱気な声でそう言った。
それに対して、ミンホは自信ありげの口調で言った。
「Aがメイズに入る時も思ったが、彼女は足が速い。それも俺たちランナーに競えるぐらいな。」
そこで、Aは何かを察する。
ニュートもアルビーもミンホの言葉に耳を傾けた。
一語たりとも聞き逃さないように…。
「ま、本人の意思もあるが、俺の足が治る間ランナーをやってもらう。それが彼女の受ける罰にすればいいと思ってる。」
「っ、本気かミンホ。確かに彼女は速かった。けど、あまりにその罰は重すぎる。」
「……そうだな。それにミンホも言うように、彼女の意思も尊重する必要がある。」
今度は彼女に視線がいく。
彼女は考えるそぶりをして、仲間の顔を見た。
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未確認生物(プロフ) - あの、メイズランナー大好きです。私も書きたいと思ってます！ (2021年1月19日 21時) (
レス) id: 1ab2c3b0b2 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - はい！頑張ってください！待ってます！ (2019年6月20日 17時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
おわに(プロフ) - ありがとうございます！更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします！！ (2019年6月17日 22時) (レス) id: 418a4a3702 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - 更新楽しみにしてます！ (2019年6月17日 22時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おわに | 作成日時：2019年5月13日 2時
